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斎藤直之

帰国して一週間が経った。今回は、久しぶりの海外研修であった。海外研修が私にとってどんな意味を持つのか、自分の中に何が残るのかを確認したくてあえて一週間後に感想文を書くことにした。

この研修で1.世界の歯科医療を見ること、2.世界の一流の歯科医師に会うこと、3.今自分が実践していることを確認すること、の3つができた。

1.世界の歯科医療を見ること

今回、AAPが始まる前日にDr. Henry Takei

Dr. Perry Klokkevoldから「コラボレーションGPと専門医」「歯を残すことの重要性」についてお話を伺った。インプラント治療の素晴らしさを認めるからこそ、いま歯を残すことが重要だというお話だった。すべての歯科医師は、Periodontistでなければならない。それほど、歯周組織は歯と口腔内を支える重要なものであると教えられた。

最終日には、Dr. McGuireから学会での発表を再度話していただいた。学会でも最高の講義で、歯科医療の未来を垣間見ることができた。

3日目の昼食をDr. Van Dykeといっしょにとりながら、「歯周治療のターゲットは炎症だ」というお話をお聞きした。来年のAAPはボストンで開かれるので、その時、Dr. Van Dykeから講義をしていただけることになった。

これらの先生のお話をお聞きすることで、歯科医療の本質に近づいていける感じがした。いつも感じることであるが、海外の歯科医師は、みんなかっこいい。生き生きとしている。そして、自信を持っている。

私も自信を持っている(?)が、その迫力が違うように感じる。自分ももっともっとかっこいい歯科医師でありたいと思えたことも収穫であった。

2.世界の一流の歯科医師に会うこと

世界の歯科医療そして、それにかかわっている人々と出会うことはとても大きな意味がある。いろんな歯科医療、歯科医師と出会うことで、歯科医療の本質に近づくことができるように感じる。

歯科医療をになういろいろな役割がある。Dr. McGuireを始め、たくさんの素晴らしいDrたちと出会える。私もそんなすばらしいDrたちの一員でありたい。患者利益を求めた歯科医療を常に追求し、その実現に貢献できる歯科医師でありたい。研修に参加して、そんな思いを素直に感じることができた。その中で、自分の役割を明確にしてその役割を“やりきる”ことができれば、本当に楽しいと思う。

3.今自分が実践していることを確認すること

初日に、Dr. Henry Takeiから歯周治療、いや歯科医療の重要な方向性についてお話が聞けたことで頭の中が整理されたので、AAPの中の議論を一部ではあるが、整理して冷静に聞けたように感じている。そして、私たちが考えている歯科医療「すべては歯を残すために」は間違いない。この歯科医療を徹底的にやりきることが重要だということを実感した。

私たちは求めている歯科医療の実現のために、いろいろな世界の歯科医師にあって研修をしてきた。それが実りつつある。だからこそ、徹底的にやりきる。そのためにも、常に目を世界に向けなければならないと強く感じることができた。

Dr. Henry Takeiのお話の中で”Critical Mass”という言葉が出てきた。私にとって初めての新鮮な言葉だった。”Critical Mass”とは、「限界質量、ある結果を得るために必要な量」という意味らしい。Dr. Henry Takeiは何か成功させようとした時によいチームを作ることが必要で、正しい人と正しい時に正しいやり方で実践することが重要だということと言われていた。診療室の中でのCritical Mass、チームづくりがとても重要だということも理解できるし、日本の歯科医療、世界の歯科医療を変えていくためのCritical Massもとても重要だと感じた。

海外で、世界の歯科医師と会うことで、PHIJ、オーラルフィジシャンのこの仲間が、世界基準の歯科医療実践していること、世界でも一流の歯科医師の集まりであること、Critical Massなんだということを感じることができるように思う。研修を通じて、みんなで力を合わせて結果を出したいと強く思えた。

昨日、東京でヨーヨーマのチェロを聞いた。世界の一流は私のこころにいろんなものを残してくれた。

PHIJのサンディエゴ研修も私のこころにいろんなものを残してくれたと一週間を経過して大きく感じている。

PS.この研修会を開催し、準備していただいた宮本先生、築山先生、お世話いただいた仲川先生、福田先生に感謝いたします。たくさんのエネルギーをいただいたいっしょに研修に参加した皆さんに感謝いたします。

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