2010 ヒューストンコース

活動報告

2010年ヒューストン研修

■Oral Physician 海外研修 Advanced Continuing Education in Periodontics and Implantologyに向けて

熊谷 崇 (日吉歯科診療所)

いよいよヒューストン研修を迎えました。このコースに参加できる皆さんは大変好運で特別な方々であることを再確認して下さい。

さて、オーラルフィジシャン育成セミナーは、科学に立脚し予防をベースにした新しい歯科医療を展開できる歯科医師および医療スタッフを育成するために立ち上げられ、これまで多くの歯科医師や歯科衛生士に参加していただきました。日本中に「健康な口腔を守る」というコンセプトをもつ歯科診療所が増えていることを大変嬉しく思っています。

しかし、オーラルフィジシャン育成セミナーで提唱しているメディカルトリートメントモデル(MTM)の実践はそのような診療所の基本的な診療システムとしては重要ですが、診療所を訪れる多くの患者さんに真の利益を提供するためには歯周外科治療やインプラントも含めた修復補綴処置などにおいても、最新の科学に裏打ちされた一定レベル以上の技量を備えていることが必要であり、そのような知識や技術が無ければオーラルフィジシャン診療所としての本当の意味での価値を見いだすことができません。

ところが、日本では多くの歯科医療者が保険医療を前提に診療を行っているために、歯周治療や修復補綴など日常的に行っている治療ですら、考え方や術式が、トレーニング不足のために技術が伴っていないことが多くみられます。

私はオーラルフィジシャン診療所としてその理念を共有し、一定以上のMTMの実践が行われている診療所を対象に、本当の意味で力のあるオーラルフィジシャン診療所になっていただくために、これまでも多くの国内外の講師による研修セミナーを行ってきました。今回のコースもそうした考え方にそった研修プログラムで、他で様々に行われている同様なセミナーと比べても、その充実した内容と質の高さにおいて比べようも無いほど突出したものであると確信しています。そのような意味において、今回参加された皆様は大変幸運な方々です。

今回のプログラムは、日吉歯科診療所のこれまでの活動に対して理解を示し、賛同して下さったMichael McGuire先生とクレイトン大学の全面的な支援と同大学の歯周病学教授宮本貴成先生によって実施されるものです。McGuire先生はアメリカでもっとも人気の高い歯周病専門医であり、先生の診療所を訪問できることなど通常では考えられにことなのです。

このようなプログラムを今後も継続するためにも、今回のコースの参加者の皆さん一人ひとりの本気さや意気込みが講師陣やサポートして下さる方々にしっかりと伝わるようであれば嬉しく思います。

残念ながら、私自身は今回同行することができませんが、今月初めにオマハのクレイトン大学に赴き、McGuire先生、クレイトン大学の方々、宮本先生と打ち合わせをしてまいりました。そのような話し合いに基づいて、予定通りのプログラムが実施される手はずとなっております。かけがえの無い機会をどうぞ各自有効に使って研鑽に務めていただきたいと思います。

今回のヒューストン研修においては、私の名代として日吉歯科診療所仲川隆之がとりまとめ役として同行しております。もし、現地で研修期間中に何か問題がある時は、遠慮なく仲川まで申し出て下さい。

最後に、今回の研修においては、前出の先生方の他に、シロナデンタルシステムズ株式会社とアストラテック株式会社の全面的なサポートも受けております。両社の支援によって、今回の旅行や滞在に様々な配慮をいただいておりますこともご理解いただきますようにお願いいたします。

それでは皆さんいってらっしゃい。今回の研修がこれからの日本の歯科医療を変える一里塚となるように、皆様の健闘を祈っております。

2010年4月29日

Oral Physician育成セミナー Advanced Course 2010 in Houstonを終えて

コースコーディネーター:仲川隆之

4月30日から5月4日までの5日間ヒューストンプログラムに先立って、3月13日14日、東京千駄ヶ谷にてOral Physician育成セミナー Advanced Course 2010が開幕しました。本コースは東京2日間、ヒューストン5日間、オマハ3日間、合計10日間のコースであり、コース受講者は、McGuire先生が主催するPerio Health Instituteの日本支部Perio Health Institute Japanの1期生ということになります。
東京プログラムでは、Dr. McGuire, Dr. Miyamotoを講師に、インプラントに関する基礎知識、埋入手順、審美領域におけるインプラントの外科手技と補綴オプションなど、基本から実践まで幅広い講義と実習が行われました。

またヒューストンプログラムまでに達成すべき以下の課題が各自に与えられました。


<個人課題>
・ 英論文要約:14編
・ インプラント治療計画:1~3ケース

<グループ課題>
・ インプラントに関するトピックプレゼンテーション:各グループ1ケース、合計5ケース

(トピック)
① オッセオインテグレーションの生物学、メカニズムについて。
② インプラントの永続性について。どれぐらいの期間インプラントは機能するのか。
③ 歯周疾患を持つ患者にインプラントを用いることができるか。なぜ良いのか、もしくは悪いのか。
④ インプラントのリスクファクターについて、私達は今日何がわかっているのか。
⑤ インプラントに角化歯肉は必要か。必要ならばどの程度必要か。
・ インプラント治療計画プレゼンテーション:各グループ3ケース、合計15ケース

今回のヒューストンプログラムは4月30日から5月4日までの5日間に渡って行われ、Dr. McGuire, Dr. Scheyer, Dr. Miyamoto, Dr. Conradの講師陣による、12の講義、5つのハンズオン、8ケースのライブオペ見学、各グループ3種類のプレゼンテーションとディスカッションからなりました。講義内容もいわゆる歯周再生療法・インプラントに関するハウツーにとどまらず、歯周治療・インプラント治療に関わる基礎、診査診断方法、予後の判定、各種治療の原理・手技・治療成績、CAD/CAM・CTの活用法、英論文の読み方、歯科医療哲学、医院経営など非常に充実した内容となりました。歯周病学のトップランナーであるMcGuire先生の医院で、直接指導を受けることのできる貴重な機会となり、大いに収穫があったことと思います。

参加者の感想文を掲載致しますのでご覧いただき、歯周治療、インプラント治療のレベルアップを図りたい先生方には、次回の研修にぜひご参加いただきたいと思います。

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「2010 Oral Physician海外研修 ヒューストンツアー」 フォトグラフ

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