2019ヒューストンコース

活動報告

2019 ヒューストンコース

開催概要

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感想文

延徳歯科医院:内田俊先生

今回3/1~3/8にPHIJ Houston advanced courseに院長(仲川先生)の計らいで学生として初めて参加させていただきました。現地の先生方を始め、たくさんの先生方に優しく接していただきました。ありがとうございました。今回感想を書くにあたり魅力溢れる毎日をすべて語ることはできませんので、簡単な振り返りとともに最も印象に残っていることなどを述べて感想とさせていただきます。

〈Day0 3/1〉
空港到着後、NASAジョンソン宇宙センターに行きました。アポロ計画で指揮が行われたMission Control Center、米国初の有人宇宙飛行計画で使用されたLittle Joe2とRed Stone rocketの実物も展示されていました。一番驚いたのはアポロ計画で飛行したSaturn V Rocket。これは本当に圧巻でした。全長110m、直径10m、総重量2,721tで未だに史上最大のロケットだそうです。Houston Astros、Houston Rocketsの本拠地にもお邪魔しました。

〈Day1 3/2〉
Houston,TexusにあるPHP(Perio Health Professions)での研修が始まりました。世界的大権威のPeriodontistのMcGuire先生、Scheyer先生の歯周病専門医診療所です。以下の内容でお話を聞きました。
・Dr. McGuire : Vision to Reality
・宮本先生 : PHIJ Global Vision
・築山先生 : History and Future of PHIJ
・Dr. Scheyer : Collaborative Degital Work Flow
・Dr. Coulon : Make Airway Great Again

〈Day2 3/3〉
この日はDr.Romeo’s officeでの研修でした。
・Dr.Romeo/Dr.Lam/Dr.Ryan : Occlusal Workshop、Air-way Driven Treatment Planの講義・実習
・Dr.Gutierrez : DSD (Digital Smile Design)を利用したfull digital workflowの講義
・Dr.Romeo : facial scanによるFacially Driven Treatment Planの講義
Digital technologyを含めた科学の発達やそれを利用した多方面での連携にはとても驚きました。今後この技術に恩恵を授かる歯科医療関係者は増えるのではないでしょうか。中心位の求め方、咬合調整の方法もとても勉強になりました。

〈Day3 3/4〉
午前はPHPでの研修でした。Dr. ScheyerによるNavidentを用いたDynamic Navigationの応用の講義とライブサージェリー(のはずがガイドなしの通常のope)を拝見しました。Navidentとはインプラント治療の際にMotion tracking technology(動きを感知するような技術)を駆使してドリルと患者の位置を認識し、フィクスチャー埋入のナビゲーションしてくれるシステムです。精度はとても高いそうです。その後、世界一のロデオ大会Houston Livestock Show and Rodeoへ参加。そもそもロデオはただの暴れている馬や牛に乗るだけの競技だと思っていましたが、実際にはコンペティションが7~8個ほどあり、それぞれが特徴的な競技内容だったので飽きることなく楽しめました。上の先生方はDr.McGuireの特別な計らいで消防車に乗って開会式に入場参加しておりました。診療所での患者さんに対するホスピタリティーにも感動しましたが、我々に対しても同様にもてなしをして頂き、その精神に感銘を受けました。

〈Day4 3/5〉
この日は一日PHPでの研修でした。
歯周組織再生療法、研究中の新しい材料のイントロダクション、レーザー臨床導入へのエビデンスのレクチャー、軟組織治療における結合組織移植やそれに代わる代替治療、などに関して講義をしていただいた後以下の内容のライブサージェリーを拝見しました。
・iMacのリサーチプロジェクトの根面被覆
・結合組織を用いた根面被覆処置
・エムドゲインを用いた歯周組織再生療法
・Waterlaseを用いたインプラント周囲炎に対する治療

〈Day5 3/6〉
午前はPHPでの研修、
・Navidentを用いた右上1へのインプラント即時埋入+硬組織軟組織移植のDynamic Navigationライブサージェリー
・implant Concirgeのデジタルステントを用いたインプラント埋入ライブサージェリー
午後はテキサス大学ヒューストン校(UT Health)での研修でした。
・Dr.Seiko Min:歯周病新分類に関する講義
・DrAyilavarapu:GPと歯周専門医の連携に関する講義

この日は特に自分の中でも印象に残っています。それはMin先生の「変化をリスクとして捉え、そこからよりハイリターンを得る」「環境の変化を恐れずComfortable zoneからどんどん出ていく」「古いものを捨て去る勇気、新しいものを得る勇気を身につける」という言葉・考え方がとても身に染みたからです。自分は、方法は異なるかもしれませんが熊谷先生が実践してきたように日本の歯科医療を本気で変えたいと考えています。しかしただ日本の医療を変えると考えていても、自分にとってのComfortable zoneに留まっていれば成長も止まってしまうし、ましてやそこに変化はないのだと痛感した瞬間でした。これから日々勉強し幅広く新しいことを吸収して、様々なことをより客観視できるようになろうと思いました。

〈Day6 3/7〉
最終日は一日PHPでの研修でした。
・Dr Rossi:maxillary sinus augmentation
・DrScheyer:osseodensification
・Versa Drillを用いたOsseodensification を利用したインプラントライブサージェリー
・iMacの研究症例(両側犬歯根面被覆)のライブサージェリー
・Dr. McGuire:iMacのビジョン講義
・築山先生:Future of PHIJ

〈summary〉
今回の研修では自分が目指す予防歯科の基本的な理念や信念、患者さんに向き合う姿勢やそのホスピタリティーの精神、またPHPの施設の清潔さや歯科衛生士さんのきめ細かい配慮など、勉強になることは山のようにありました。当初は、未だ学生という身分なため他の先生方と比べ知識・技術・経験すべてが未熟であり、素晴らしく価値があるものをその価値がまだ分からないために心から素晴らしいと思えないのではないかと不安でした。しかしながらDr.McGuire、Dr.Scheyerを初め宮本先生、築山先生などのモノの見方や考え方を聞き、予防の歯科医療にはやはり自分が思い描く価値観に直結するモノがあると実感することができて、自分の将来を考える上でとてもプラスの経験となりました。今回の研修で感じたことや自分の考えをより深めていき、それらを行動としてアウトプットできるように、core purposeは保ちつつこれからも努力していきたいと感じました。歯科医師人生の中でも早いうちに世界トップレベルの価値を実感でき、とても貴重な経験となりました。運営してくださった先生方初め、声をかけてくださった先生方、すべての方に感謝しております。本当にありがとうございました。

森の木歯科・口腔外科クリニック:山本達也先生

2019年PHIJヒューストン研修を終えて

森の木歯科・口腔外科クリニック山本達也

今回2019年3月1日~3月9日の間、PHIJのアドバンスコースとしてテキサス州ヒューストン研修に参加させて頂きました。成田からヒューストンまで、フライト時間が約12時間、時差が14時間あります。3月1日に日本を発ち、ついたのは現地時間の3月1日、午前8時前。みなさん長旅の疲れで茫然としていたのですが、初日はjet lagを埋めるための観光に連れて行ってもらいました。まずはNASAへ。広大な敷地に巨大な建物。決して近代的な建物ではなかったですが、NASAの規模の大きさを感じる事ができました。もちろんですがNASA案内の方も英語でしか話さないので、内容の大部分は脳にとどまる事なく流れていきましたが・・・。
その後、いくつかのスポット的な観光を経てホテルへ。世界的に展開しているMariottを用意していただき、滞在期間中は快適に過ごさせて頂きました。その日の夜はPHIJスタッフに企画して頂いたウェルカムディナーへ。初めてのアメリカ、テキサス料理でしたが、結構美味。お酒も名物のマルガリータがおいしく、これは滞在期間中はあまり食に困ることはないなと安心しました。フローズンマルガリータは最高です。その時、受講生全員の自己紹介を行ったのですが、みなさんの予防や今回の研修に対する熱い意気込みを感じる事ができて、翌日からの研修に熱い思いが込み上げてきたのを思い出します。
2日目からはPHP総本山であるDr.マグワイヤーのオフィスへ移動。人生初めてウーバーなるシステムを使って移動しました(個人タクシーのようなもの)が、だいぶ運で快適性が左右しますね。研修生の中にはものすごいオールドカーのウーバーが来て、あまりの破壊的な音に耳がおかしくなったと言っていました。
それはさておき、Dr.マグワイヤーは言わずと知れた世界トップレベルの臨床医ですが、そのオフィスはその名に恥じないどころが、想像を上回るものでした。事前に聞いていたのですが、ゴミ一つ落ちていない、高級ホテルのスイートを思わせる清潔感。建物自体は新しいものではないですが、それをまったく感じさせない高級感がそこにはありました。衛生士ユニットの周りには無駄なものは全く置かれていない。物を落とすなどというケアレスミスが起こるような無駄がまったくありませんでした。事実、僕は研修中大きなものが落ちるような雑音を一回も聞いていません。その中に併設されている研修室もとても広く、リラックスして研修を受ける事ができました。
講義が始まると、最初から魅力的な話が満載でした。Dr.マグワイヤーによる健康の価値、歯の価値をどのようにして患者に伝えるかなどの理念についての話。その後のDr宮本の教育に対する熱い想い。Dr築山からは過去の点を結び、そして未来につなげる線にしていくという事。その後5日間あらゆる臨床技術に対する講義を聞いたのですが、この初日の講義が一番心に残っています。この講義だけでもヒューストンコースに参加した甲斐があったかもしれません。
その後は臨床に対する講義に移りましたが、こちらもエンジン全開。デジタルワーフローの話から、なんと補綴の話まで。補綴の先生がair wayの重要性を語る面白さ。最初は受講生みんなエビデンスのない話をしているのではないかと困惑していましたが、さすがはPHP、おそらくそれに対しても今後エビデンスを構築していく場所なのだろうと納得させられました。
2日目は補綴専門医であるDr.ロメロのオフィスに移動し補綴の講義。ロメロのオフィスもDr.マグワイヤーのオフィスとは真逆で近代的な様相でしたが、ここもすばらしいものでした。しかしまさかPHIJでまる一日補綴の講義があるとは思ってもみませんでした。中心位の話から、ICPからのズレの見つけ方。ドーソンテクニックの実際の手技。からのequilibrationの方法など。どっぷり補綴に浸かりました。もちろんair wayの話も。現在アメリカではトレンドの話なのだろうと感じました。
3日目は朝からダイナミックナビゲーションの講義とライブオペ。現在サージカルステントを用いたオペが主流ではありますが、その上をいく素晴らしい技術だと感じました。しかしちょっとしたミスでナビゲーションが正常に起動せず、通常のオペに。このナビゲーションは脳神経外科の世界でも行われている技術ですが、このようにうまく位置情報がつかめず、ナビゲーションが使えないということは脳外の世界でもあるあるです。
午後からは3日目の疲れた脳をリフレッシュするためにテキサス名物のロデオに連れて行っていただきました。ロデオの会場の広さにも驚きましたが、そこで色々な催し物がされていて、ロデオなどの収益の相当分がscholarship(奨学金)として利用されていることを知りました。日本では考えられない金額で、アメリカの教育への投資の大きさを感じる事ができました。肝心のロデオはかなり見応えありましたが、みなさん研修の疲れか夜9時を超えるとグロッキーになってしまったのは言うまでもありません。
4日目、5日目は怒涛のライブオペラッシュ。根面被覆、ダイナミックナビゲーションリベンジ、サイナスエレベーション(ラテラルからvarsah barを用いた歯槽頂アプローチ)、water laseを用いたインプラント周囲炎に対する処置など多岐にわたってみせていただきました。まさに神業のような手術で、繊細かつ大胆。口蓋からの結合組織採取が3分程で終わってしまったときには思わず『awesome!』という言葉が漏れてしまいました(嘘です(笑))
5日目の夜はサーティフィケートパーティーを開催していただき、修了書とランクアップしたPHIJバッジを頂きました。今回シルバー聖闘士に格上げです(笑)
翌日にまた14時間程かけて日本に帰りましたが、飛行機や電車の乗継ぎで自宅に帰りついたのは夜の12時過ぎでした。
現在、夢のような時間が終わり日常診療に忙殺されながら、この感想文を書いています。最初にも書きましたが、たくさんの卓越した技術を見せていただきましたが、一番僕の心に響いたのはビジョンや信念の話でした。日本での日々の診療は甘くなく、やはり心が折れそうになる事も多いですが、歯の価値、健康の価値、それを生涯を通して患者に伝えていくという信念を旨に、このバイオハザードのような不健康ゾンビ達に立ち向かいたいと思います。(冗談がすぎて申し訳ありません)
最後になりましたが、今回このような素晴らしい研修を企画していただいたPHIJスタッフ、PHPの方々に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

わかみ歯科クリニック:小玉尚伸先生

PHIJ2019 Houston course 研修感想文

2010年のヒューストンコースに続いて2度目のヒューストンコースに参加させていただきました。2010年の時は課題も多く、参加者は毎日夜遅くまで課題に取り組む合宿のような研修だったと記憶しています。今回は、観光する時間もとっていただき参加者全体がリラックスした雰囲気で研修に参加できました。特に、中日のロデオ見学では、消防車に乗って入場行進に参加するといった一生の思い出を経験させていただきました。
研修では最新の歯科医療を学ぶことができました。
今回も盛りだくさんの内容でした。咬合、デジタル、代替医療、ダイナミックナビゲーション、バーサテクニックと10年前に学んだこととは隔世の感がありました。この10年の歯科医学の進歩は眼をみはるものがあり、私たち歯科医は常にアンテナを張ってその進歩を吸収しなければならないと感じました。特に歯科のデジタル化は急速に進んでおり、今後臨床に取り入れるべき課題であります。またMcGuire先生は開業医でありながら臨床研究施設となっており、根面被覆の治験を行なっていることには驚きました。歯周外科やインプラントがすでに確立した技術であり、今後はいかに低侵襲でムコグラフトのような生物代替材料に置き換えていくのかということを学びました。
研修へ要望としてはバーサのような最新技術を日本でも使えるように、和久田先生がおっしゃったようにハンズオンも取り入れていただければと思いました。
点と点が繋がって線となり、線と線が繋がって面となり、面と面が繋がってワールドワイドとなる。PHIJもそのようなワールドワイドのような組織になり、私は点としてそれを支えていきたいと思います。
研修に参加された特に若い先生方には大変刺激をいただきました。私のような老輩が研修について行けたのも皆様のおかげだと思い感謝しております。
最後にこのような貴重な機会を与えてくださいましたMcGuire先生,Scheyer先生.Rossi先生をはじめとするPHPの皆様、仲川先生、福田先生、岸本先生、そして宮本先生には本当にお世話になりました。また、コースディレクターの築山先生、内容の濃い研修を企画していただきありがとうございました。PHIJの年次ミーティングも楽しみです。またみなさん京都、グアムでお会いしましょう。

ササキデンタルクリニック:佐々木成高先生

PHIJAdvanced Course Houston Texas 2019 に参加して

2012年のオマハ・ヒューストン研修に参加して、早7年近くの歳月が経過した。
McGuire先生とScheyer先生が行なっているGlobal Standardの歯科医療を目の当たりにし、基礎から歯周病学を学び直す必要性を感じたので、PHIJ Basic course 2014に参加した。築山先生と宮本先生からは、Evidenceに基づいた歯周病学の基礎を分かりやすく教えて頂き、そのおかげで2012年のヒューストンで学んだ情報の整理をある程度はできた。だが、実際の臨床においてはまだまだ乗り越えないといけないハードルがいくつか存在した。
一番のハードルとして診療所のインフラ整備が焦眉の急であった。それを解決できる状況が生まれ、2018年4月にササキデンタルクリニックは全個室で研修室を設けた新診療所が完成し、新たなるスタートをスタッフと共に切ることが出来た。インフラ整備したことによる大きな変化としては、歯科衛生士と患者のモチベーションが向上し、歯周基本治療の結果が良くなってきたことである。同時期に歯科医師の村上先生と歯科衛生士の東さんに、PHIJ Basic course 2018に参加してもらい、その情報をスタッフがシェアすることで歯周病学の基礎を復習することが出来たのも相乗効果となった。そうした状況の変化の中、PHIJAdvanced Course Houston Texas 2019年では米国歯科医療の最新情報を勉強する機会に恵まれ、当院のレベルアップを図るには願ってもない研修となった。
今回の研修を受けて真っ先に感じたことは、一昨年のPHIJ Boston Course 2017で印象に残ったDigital Dentistryが更に進歩を遂げていたことである。本邦においてもこの分野は導入されてきてはいるが、全体の環境整備が良くないとEvidenceのある診療を行なっても再現性が乏しいのではないかと感じた。研修2日目には、歯内療法専門医のOfficeを見学し、補綴専門医のRomero先生のOfficeの見学と講義や実習を受講したことで、一流の専門医が連携することによりはじめて、Global Standardの歯科医療を提供できることを理解できた。その専門医の連携の中にあって、McGuire先生とScheyer先生のOfficeではEvidenceを創造しているのであるからなお素晴らしい!!
さらに、宮本先生のPHIJ Global Visionでは、STRATEGICPLANのU.L.E.S.H.Sの中でHaving10✖️Purposeについてのお話が一番印象に残った。
今後も、乗り越えなければならない高いハードルがいくつもあるが、克服できるように努力したい。同時に、日本に戻ってからは「Think Globally Act Locally」を実行し、一般市民の啓発を今以上に頑張りたい。
最後に、McGuire先生、Scheyer先生、宮本先生、築山先生、仲川先生、福田先生と参加メンバーの皆様には深く感謝いたします。特に、McGuire先生には、全米ロディオ大会オープニングの消防自動車に乗った入場行進に参加できるという、生涯に一度の貴重な体験をさせて頂き感謝の言葉もありません。
輝けGame Changer !!
皆様、ありがとうございました。

医療法人社団ササキデンタルクリニック
佐々木成高

日吉歯科診療所:井上陽裕先生

PHIJヒューストン研修2019を受講して

前回2012年にオマハ・ヒューストンコースを受講させていただき、6年半の月日を経て再びヒューストンに訪れることとなりました。この研修に参加できたことは私の歯科医師人生においてとても貴重な機会となりました。なぜなら、2012年当時は日吉歯科診療所勤務1年目で正直右も左もわからない状態でしたが、今回は私自身の臨床経験を通して研修を受けることができ、今後の自身の方向性も含めて色々と再考することができたからです。そして研修内容も前回とは一変しており、今回の研修におけるキーワードは「エアウェイ・咬合、デジタルワークフロー、チームワーク」だと感じました。
初日の講義では、まずDr. McGuire、Dr. Scheyer、宮本先生、築山先生から歯科医療従事者として診療・活動・様々なマネジメントを行なっていく上でのマインドセットについてお話しいただきました。先生方からの講義を聴講し、今回の研修の意義、今後を見通した心構えが理解でき、非常に気の引き締まるスタートを切ることができたと感じました。
また、Dr. Ryanのエアウェイについての講義では、今まで自分の診療の中であまり意識していなかった気道周囲の解剖学的構造やそれに伴うヒトの習癖、それに対する問診や口腔内外の診査について学ぶことができ、GPとして行う日々の問診・チェック事項の良い見直しの機会となりました。
翌日Dr. Romeroのオフィスを見学した際の第一印象は「清潔」です。院内技工所も含め院内の隅々まで整理整頓されており、Dr. McGuireのオフィスも同様ですが、患者が診療を心地よく受けられ、スタッフが心地よく診療できる環境が構築されていました。オフィスや研修室に入った際に受講者から「おぉ..」と声が漏れるほどでした。講義では、Dr. LamからCRを中心に咬合の基本的事項と咬合調整のハンズオンと実際に治療を受けた患者さんのインタビューがあり、個人的には今まで咬合について独学での勉強のみだったこともあり、非常に良い勉強機会となりました。Dr. Romeroの講義では咬耗が全顎的に認められる患者に対するインジェクタブルテクニックを使用したモックアップを含めた治療の全貌、またそれをデジタルワークフローに落とし込んだ治療の実際を教えていただきました。またDr. GutieからはDSD(Degital Smile Design)を使用した審美治療に関するデジタルワークフローについて教えていただき、Dr. Romeroの講義と同様に現行のマニュアルでの技工作業や資料採得がデジタル化していることと今後GPも含めデジタルワークフローの整理に取り組むことの意義を感じました。
テキサス大学訪問時にはDr. Srinivasから歯周病専門医との連携のタイミングについて教えて頂きました。またDr. Minからは新しい歯周炎の分類について講義していただき自分の中でより新分類に対して整理することができました。院内ツアーもしていただき、感謝しております。
その後のPHPでの講義はDr. McGuireによるCTG・FGGの講義、昨年のAAPでも講義を拝聴しましたがやはり長期経過を含んだ文献を引用したプレゼンは本当に圧巻で、現在までの方法とその成功率・生存期間、また新しい材料を使用した臨床研究のお話を聞くことができ、感銘を受けました。Dr. RossiからはGTRについての基本的事項を学び、Dr. Scheyerからはデジタルワークフローを中心に、サージカルガイドの作成過程やダイナミックナビゲーションシステムについて、また今日のレーザーに対する見解を教えていただきました。ガイドを必要としないダイナミックナビゲーションシステムについてはとても先進的で興味深いものでした。
そして全体を通して私が学んだことは、院内のスタッフ・院外のドクターやラボ・患者を含めたチームワークの重要性です。前回訪問した時よりPHP内のスタッフが増加していましたが、臨床研究に特化した部門などそれぞれの仕事がより細分化されており、より個々の仕事が具体的になっている印象を受けました。講義中や施術中に垣間見えるスタッフ間の信頼関係や患者への気遣いなど前回感じたことがさらにバージョンアップされているように感じました。これらを通してPHPに対して私は、「理念・ビジョンの共有→個々の役割を最大限に果たし続ける→患者との信頼関係の構築→治療結果の積み重ね→患者から信頼が得られることで患者がチームの一員となりより良い治療結果・スタッフの働きやすさ・臨床研究への取り組み→先を見据えたビジョンの再構築・継続的な行動→医院に関わっているすべての人または歯科界に還元」を体現し、日々再考・再構築し続けている医院だと解釈しました。とどまることを知らないDr. McGuire、Dr. Scheyer、PHPのスタッフや連携を取っている先生方の姿勢を肌で感じ、同じ歯科医師として考えさせられるところが多々あり、非常に刺激的で濃密な研修となりました。
今回は初日の観光やロデオの鑑賞などヒューストンの魅力を知ることができ、また受講者同士の交流の機会も要所要所にあったことが研修にメリハリをつけたと感じました。
最後になりますが、今回の研修に携わっていただいたDr. McGuireをはじめとする諸先生方、前回と変わらず献身的に全行程に同行してくださったシンディーさん、PHPのスタッフの皆さんそして我々の見学を受け入れてくださった患者さん、コーディネーター・サポートをしてくださった仲川先生・福田先生、名鉄観光の古屋さん、参加された先生方、皆さんに厚く御礼を申し上げます。

わくだ歯科:和久田一成先生

PHIJヒューストン研修2019に参加して

わくだ歯科
和久田一成

待ちに待ったヒューストン研修に参加することが出来ました。マクガイヤー先生のオフィスの素晴らしさを多くの方から聞いておりましたので、楽しみにしておりました。
今回の研修では2つの目的がありました。
1つは、エビデンスに基づいた歯周病・インプラント治療や最新の歯科情報をアップデートし、それらを実際の臨床現場で確認すること。
初日には、築山先生から日本のPHIJベーシックコースで学んだ理念の復習やDr McGuireからは「Success / Vision to Reality」、宮本先生から「PHIJ GLOBAL VISION」の講義がありました。今回の研修の最初に、歯科医療の理念の話を聞くことが出来たことは非常に良かったと思います。How toだけのテクニックを学ぶ研修ではありませんでした。
初日後半はDr Ryan Coulon「TAKING DENTISTRY BYOND SLEEP : AIRWAY」の講義があり、現在アメリカでは睡眠時無呼吸症候群がホットなテーマになっている事を知りました。またDrScheyerの「ComputerGuidedImplantDentistry」からは、テクノロジーの進化を感じました。前回のPHIJボストン研修で感じたデジタル化の流れは、アメリカではさらに加速しています。
もう一つの目的は、Dr McGuireの臨床を支える医院のシステムを確認すること。
素晴らしい臨床を行うためには、インフラが必要です。しかし、それ以上に大切なのはスタッフです。PHPの診療室でスタッフがどの様に働き、コミュニケーションを取っているのかは、非常に興味がありました。そして、スタッフはどの様に患者に接し、コミュニケーションを取っているのか。何故なら、わくだ歯科でも大きな課題だからです。
初日にオフィスに入り最初に感じたのは、5Sが徹底されていることでした。各部屋は整理整頓されており、無駄な物は見当たりません。綺麗な絵画や美術品が至るところに飾られてあります。雰囲気からPHPのレベルの高さを肌で感じることが出来ました。
最終日のフェアウェル・ディナーで秘書のシンディーさんから色々な話を伺うことが出来ました。その中で「私がボスよ!」と話されました。Dr McGuireの最高の臨床は、この様なスタッフに支えられていることを実感しました。
私たちを快く受け入れて頂きましたDr McGuire、スタッフに皆さん、コーディネーターの宮本先生、築山先生をはじめ多くの方々の尽力により実現した素晴らしい研修でした。係わって頂きました全ての皆さんに感謝致します。また、参加者された先生方とも情報交換が出来、楽しい時間を過ごすことが出来ました。今後のPHIJの活動を、益々期待しております。
ありがとうございました。

わくだ歯科:和久田治美先生

PHIJヒューストン研修2019 に参加して

わくだ歯科
和久田治美

2019年3月1日から9日までのヒューストン研修、多くの方のお世話になり無事に終了することができありがとうございました。
私にとって2016年にサン・ディエゴのAAP参加、2017年のボストンのAAP参加に続いての3回目の海外研修になりました。
どの研修も内容が豊富で、いつも大満足で帰国しますが今回は今まで以上に素晴らしい研修になりました。PHIJの研修は診療技術の向上だけでなく、診療理念を大切にされているところにも共感出来ます。
今回、ヒューストンに到着してみて、研修に参加されている日本の先生方の年齢層が若くなっている事にまずは驚きました。そして、若いうちからこのような研修に参加できる事を大変羨ましく思いました。これからももっとたくさんの若い先生方にこのような体験をして頂き、日本の歯科医療の発展に寄与していただければと思います。
さて、今回私はこの研修に参加するにあって、一つ目的がありました。それは2016年のサン・ディエゴ研修の時のマクガイヤー先生のレクチャーで大変興味深いものでした。そのテーマは”What’s Next?”3年過ぎた今、何ができるようになって、何がまだなのか、それを知ることができればと思いました。
3年前もそして今回もマクガイヤー先生は仰りました。“一番最初のものは実用化されない。しかしそれが10倍になった時にすごいと感じるのであれば、それは必ず実用化される。それを見逃さないようにしなければならない”

今回の研修のテーマはいくつかあったと思いますが、その一つがデジタルデンティストリー。
デジタルの進歩により世の中は急速に変化しつつあります。私たちは乗り遅れないようにしなければなりません。
治療計画からインプラントの植立、最終の補綴物装着まで全てがデジタル化された症例を数例見ることができました。その中でガイドを使用しないナヴィゲーションシステムはもっとも最新のシステムでしょう。
日本でもモリタとソフトバンクが共同でMRの技術を用いてのオペレーションシステムを開発中と聞いています。世界のデジタルデンティストリーの発展、本当に楽しみです。

また、興味深かったものの一つにサイナスリフトの手術がありました。マクガイヤー先生は従来のオープンテックニックでサイナスリフトされましたが、シャイヤー先生は新しいバーサーバーを使用してサイナスリフトされました。バーサーバーを使用することで骨組織を集めながらサイナスリフトしていくのは患者さんにとっても負担が少なく、術者にとっても経験があまり必要でないかも知れません。
ウォータレーザーも興味深いものでした。インプラタイティスの治療に使用されていました。治験中で結果がどうなるのか、今後の展望が楽しみです。これもナビゲートするのはアプリでここにもデジタルが活用されています。
デジタルスマイルデンティストリー(DSD)も興味深いものでした。顔面と調和した歯列、スマイルをデジタルでまず確認しそれに基づいて治療計画を立て、施術する。患者さんにとってどのような術後になるのかをあらかじめ知ることができるのはとても有益です。日本でも早く実用化できるようになると良いと思います。
今回本当にたくさんのライブオペ、オペ見学を用意して頂き、世界一流の手技を見せて頂きました。
マクガイヤー先生の経験の豊富さ、ハプニングがあっても切り替えられるのは経験がなせる技でしょう。シャイヤー先生の将来的な展望に立った知見と手技、お二人の先生のいいところをたくさん見せて頂きました。

ロメオ先生のオフィス見学、ラン先生の咬合のレクチャー、UTHouston見学ミン先生の新しい歯周病の分類のレクチャーと本当に盛りだくさんのプログラムでした。

私たちはこれ以外にもマクガイヤー先生から診療理念、患者利益、医院のマネージメントなどを学びました。PHPのオフィスは5Sが徹底され、スタッフはどの職種にしてもプロフェッショナルとして勤務されていたように思います。

さて、これからの歯科医療ですが、口腔内の健康だけでなく全身の健康にフォーカスされていくと感じました。先生方からなんども出てきた言葉がAir Wayです。日本は特にそうですが超高齢化社会を迎え、口腔機能、それに関連する呼吸、食の機能を維持することが日米を問わず、今後の課題となっていくでしょう。

最後に宮本先生、築山先生、仲川先生、福田先生、岸本先生、本当に素晴らしい企画をありがとうございました。
また、これからの企画もたくさん準備されているようで本当に楽しみです。今後のPHIJのご発展を心よりお祈りしております。

グリーン歯科クリニック:松本ゆみ先生

PHIJ Houston研修2019 を終えて

グリーン歯科クリニック
松本ゆみ

思いの外寒いヒューストンでの研修でした。はじめは9日間ということで、長い研修だなと思っておりましたが、研修中、「あれ、もうあと何日しかない」と気づいて短く感じることにびっくりしました。それくらい、連日エキサイティングな内容でした。Dr.McGuire,Dr.Scheyer,宮本先生、築山先生、仲川先生、福田先生、スタッフの皆様おかげで、素晴らしい研修をさせていただくことができました。
研修内容は何れも大変興味深く、とても勉強になりました。歯科衛生士さんと話す機会も貴重でした。
研修4日目に連れて行っていただいたロデオショーも素晴らしかったです。間近に見るロデオはすごい迫力でした。カウボーイハットを被って消防車に乗っての場内一周は皆んな大興奮でした。二度とできないような貴重な機会でした。
先生方が我々のためにどれだけ時間をかけて準備をしてくださったのだろうと、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、この研修のために英会話を学んできた私の拙い英語を一生懸命聞き取って、そしてゆっくり話してくださったMcGuire先生とScheyer先生。お二人の優しさがとても嬉しかったです。
いつも思うことですが、この研修の素晴らしさは、内容はいうまでもありませんが、御指導下さる先生方の魅力的なお人柄です。また、共に学ぶ先生方も素敵な方ばかりで、終始楽しい気持ちで研修できましたし、先生方からも沢山のことを学ばせていただきました。
このご縁をずっと続けさせていただければ嬉しいです。

このはな歯科医院:吹田猛先生

◆PHIJ2019に参加して

PHIJベーシックコースを2年前に受講しました。当院歯科衛生士と一緒に参加したこのコースでEBMに基づいた最新の歯周病学について学び、受講中に開催された米国歯周病学会ボストン研修に参加して世界標準の歯科医療について触れました。他人から聞く二次情報ではなく、自ら海外に行くことで得られる一次情報がとても大事だと実感したので、今回のヒューストン研修にも参加しました。

PHIJアドバンスコースとして位置づけられた今回のヒューストン研修は、私に次の一歩を踏み出させてくれる内容でした。
高名な歯周病専門医であるDr.McGuireのオフィスに足を踏み入れた時、広さに圧倒されたのはもちろんのこと医院の清潔さ、スタッフの笑顔、ゆったりとした時間の流れを感じる雰囲気の中での高度な歯科治療を観て、自分の創っていきたい歯科医院像が具体的に湧いてきました。Dr.McGuireによる初日のVision to Realityの講義でそれがより強化され、自分がどういう方向に進みたいのかをヒューストン研修中ずっと考えていました。
講義の内容は歯周再生療法とインプラントに止まらず、咬合の話や自分の医院でも取り組み始めたAirwayの話も聴くことができ、診査診断にもっと生かしていきたいと
思いました。Dr.ScheyerによるDegital Work Flowの講義やDynamic Navigationの講義とライプサージェリーは私には新鮮で、自分自身がその恩恵に授かるのはまだまだ先だとは思いつつも、世界の最新の治療方法を直に観ることができたのはとても貴重な経験だったと感じています。
また、ライプサージェリーをたくさん観させて頂けたことはとてもありがたく、自分の医院でもより良い体制でオペができるように医院のシステムを変えていきます。オペを観ながら、セミナールームで他の先生と意見交換もできたので、さらに学びが深まりました。

毎回思うことですが、PHIJに参加される先生は皆、志が高く、「NO!」と言わず、患者さんにとって良い医療とは何かということを常に自らに問い続けている方ばかりでとても刺激を受けます。Dr.McGuireのホスピタリティ溢れるオフィスに集い、学び、ディスカッションできたことで気持ちをより新たにすることができました。

最後に、本研修を企画して頂いた宮本先生、築山先生、Dr.McGuire、Dr.Scheyer、welcomeな雰囲気が素敵なCindyさん、きめ細かなサポートをいつもして下さる仲川先生、福田先生、岸本先生と、受講生の皆様に感謝致します。ありがとうございました。また一緒に学ばせていただけることを心から楽しみにしております。

大森歯科メンテナンスクリニック:大森寛之先生

いよいよ、始まったヒューストンコース。

PHIJのイントロダクションの話を聞いただけで、ワクワク感、心が踊る感覚を得ることができました。理想からのビジョンの描き方、真の患者利益の歯科医療の追求に尽力をし、保険制度にとらわれることなく、健康観と価値の創造を行なっていく大切さを理解し、改めて方向性を理解することができました。
今回のセミナーに参加するにあたっての目的は二つありました。
一つめは、今までPHIJで学んで来たベース、EBMを構築されて来た先生方の診療を肌で感じ、世界の歯科医療をみて今後の歯科医療に活かすこと。
もう一つは、今まで学んで来た点を線に結び未来を作る第一歩にするためです。理想を現実のものにしどう日々の診療に落とし込むかを考えるためです。

初日にPHPに訪れた際には、粋なおもてなしがありました。テキサス、ヒューストン、ロデオの街、各テーブルにはハットのプレゼントが用意されておりました。
そして、Dr.McGuireからの講義で、成功とは何かとの話を聞きました。
そこには、集約されたメソッドがある様に感じました。歯科医師として、技術やスキルの追求だけではなく成功に導くものは人であることを学びました。
それらは、PHPに訪れてわかりました。勤務されているスタッフは我々を快く受け入れてくれて、一週間不自由なく勉強することができました。感謝しています。
ここからは、良きチームワークを感じる事ができました。
それらは、診療にも現れていました。ライブオペや診療風景の見学では非常に洗練された組織を見ました。
患者さんの利益のた為にリーダーの元、各人がするべき仕事を行なっている様子です。
さらに講義では、臨床とエビデンスに基づいた素晴らしい治療の成果を見る事ができました。まさにこれが真の医療であると思いました。長く蓄積された、データの元、常に新しいチャレンジをされている姿は凄かったです。
そしてもう一つ、自分自身がgame changerになる事です。
過去の成功や制度にとらわれる事なく、常にbestを追求する姿勢を持つ事です。
ここに来てわかったことは、日本ではあまり感じる事ができない歯科医療の変革です。テクノロジーの変化、患者さんの健康感の変化、世界レベルでは大きな変化が起こっていました。
また今回のコースでは、ペリオだけではなく、補綴、DSDとあらゆる側面からアメリカの歯科医療を見る事ができました。
医療には国や地域で大きな差があってはいけないものだと思います。特に先進国の日本で大きく取り残されている感覚を受けました。
制度や環境の責任にする事なく、自分がするべきことを見つけ、学術や技術を深く掘り下げていきたいと思います。
最後に、受講生の皆さんと過ごす時間はとても有意義な時間になりました。
私自身や医院の悩み、相談事には親身に対応していただき、良いアドバイスをいただく機会がとても多かったです。
そして、過去にお会いした事がある先生方が多くいる中で、常に変化をし、行動を起こされている姿に改めてパワーをいただきました。
自分の歯科医師人生は8年目を迎えました。患者さんの為に今まで頑張って来ました。足りない部分は多くあることも理解しています。これから5年、10年と先の目標を具体的に掲げ、現在から未来、未来から現在を見つめ常に今するべきことを理解し、行動をしていきたいと思います。
今回、この様な大変貴重なコースを用意してくださったPHIJに関わる全ての人に感謝をし、さらなる研鑽を積んでいきたいと思いす。ありがとうございました。

大森歯科メンテナンスクリニック
大森寛之

くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック:久保慶朗先生

ヒューストンコースを終えて

PHIJの海外研修、オマハに続き参加させていただきました。
豪華な講師陣に囲まれ、オーラルフィジシャンとして実践されているすばらしい先生方に囲まれ、自分の進むべき道に再び戻していただき、これからのvisionを考え直すいい機会を与えていただきました。日本にいて診療室にこもってしまうと、閉鎖空間、閉鎖環境に入り、自分の意志が弱ければ、社会に飲み込まれてしまう。自分のvisionをしっかり持ち、core purposeが確立している先生方とお話ができただけでも、この研修会に参加してよかったとまず思います。
McGuire先生のお話を聞き、日本の研修ではない医療哲学から学ぶ研修会は、OPセミナーで受けた衝撃が再びよみがえってきました。日本の研修では、学術的なことやHow-toを教わることが多い。いかにも治療型をたたきこまれます。その根底に患者利益があり、自分の歯を永続的に持たせるということが含まれているだろうか?保険診療という現実がある中で、それをベースとして考えてしまう自分がいました。強い信念を持ち直し、医院づくりをしていきたいと思います。またMcGuire先生のオフィスでの受付・歯科助手・歯科衛生士とのよい関係性に感動を覚えました。

Ryan先生のAirwayについての講義は、まったくその視点はありませんでした。
You can only see what you know. You can only treat what you see.
まさにその通りで、新たな視点を持つことで、診療への関わり方が変われそうです。Benn先生がその視点をお持ちであれば、ぜひ連携したいと感じました。

今や、デジタルの時代。最新の医療を目の当たりにしたとともに、臨床研究を行っている現場を見せていただき、感激でした。どのようにエビデンスに基づく医療を日常臨床で行っているのかを肌で感じることができました。

テキサス大学を見学させていただいたときに、ある先生方から日本はメーカー主導だという視点を教えていただきました。滅菌システムをはじめ、医療機器の各々。人の意見に左右されることなく、きちんとしてエビデンスを自分の目で確かめることの大事さを学びました。クレイトン大学でも思いましたが、学生教育の質がまるで違う。技工室や講義室を覗くだけでも伝わってきます。日本も独自の教育にこもるのでなく、世界に肩を並べた教育をしてほしいものです。

最後にこの研修に参加できたことを、スタッフに、父に、何より家族に感謝します。

くぼ歯科クリニックこども歯科クリニック
久保慶朗

りょうき歯科クリニック:米田晋也先生

この度は大変有意義な研修ツアーに参加させていただきありがとうございました。
今回のツアーはPHIJ Basic Course終了直後ということである意味卒業旅行的なノリで同期の先生と申し込んでしまったところがあり、正直どういった内容が学べるのかよくわからないままの参加ということで期待と不安の入り混じったスタートでしたが結論から言うと参加して大正解でした。
有益な内容が盛りだくさんだった中で特に印象的だったものをいくつか挙げると
・レーザーを応用した歯周治療や新たな根面被覆材料に関して医院の中でエビデンス確立のための臨床研究がなされておりそのライブサージェリーを目の当たりにできたこと。
・歯周再生治療、根面被覆、サイナスリフト同時インプラント埋入などあらゆるライブオペにおける術者、アシスタントのスムーズで無駄のない動き。
・サージカルガイド不要な最新のデジタル技術を駆使したインプラント埋入手術の講義とライブオペ
・デジタルスマイルデザインの臨床応用に関する講義とライブオペ(クラウンレングスニング手術)
・Min Seiko先生の歯周病新分類に関する非常にわかりやすい講義
などがあります。
その他NASAの見学、ロデオ鑑賞など貴重な体験もさせていただきました。
そしてマクガイアー先生、シャイアー先生をはじめとした講師陣の先生の一つでもいいから日本に持ち帰って明日からの臨床に役立ててほしいという熱意の伝わる姿勢には胸を打たれました。またすべての講義の通訳をしていただいた築山先生、宮本先生、岸本先生大変ご苦労様でした。ツアー全般を仕切ってくださいました仲川先生、古屋さんほか現地スタッフの皆様には感謝しかありません。
最後にともに1週間という時間を共有できた受講生の先生方との出会いは大変刺激となりましたし、今後も大切にしていけたらと思います。
また次回アドバンスコースが企画されることがあればぜひ参加したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

りょうき歯科クリニック
米田晋也

ササキデンタルクリニック:村上直志先生

PHIJ ヒューストンコース感想

ササキデンタルクリニック
村上直志

今回アドバンスコースを受ける経緯は、PHIJベーシックコース2018を受講する中で是非受講したいと思い参加させていただきました。私にとって初めての海外研修でしたが、全てが“すごい”というのが率直な感想です。
今回は開業医2医院(PHP,HDEC)とヒューストン大学を見学できました。内容は私にとってはかなりボリュームがあり、PHPでの歯周外科、インプラントだけではなく、最新のデジタル化システム、ライブオペ、また、iMcの話もとても興味ある内容でした。さらに、HDECでは、補綴の講義とハンズオン、ヒューストン大学では歯周病新分類の講義から、専門医と開業医がどのように連携して行くべきか、についての講義でした。研修中は毎日、最先端の技術を体感でき、刺激がありました。
開業医どちらの医院もかなり大きく、院内はかなり整理整頓されており日本の歯科医院との差に衝撃的でした。大学では歯学生や衛生士がどのように日常を送っているかを聞くと、日本とは全く違い、ここでも差を感じました。
PHPでは、McGuire先生、Scheyer先生の世界基準のオペも見学できました。
手術の手際の良さはもちろんですが、アシスタントとの呼吸が素晴らしく、とてもスムーズに行われていました。HDECではアシスタントは、オペはできないものの症例発表や術式の説明はドクターとほぼ同等なレベルでき、その人なしでは仕事ができないくらいとドクターがいうほどレベルの高いものでした。
このスタッフ教育システムにも学ぶべきことが数多くあるように感じました。
現時点で世界基準の治療を実際肌で感じることができて非常に勉強になりました。
一つ一つ書くと膨大な量になりますが、日本でも今の気持ちを忘れないようにしたいです。そして、全て取り入れることはできないですが、より高い水準を目標に診療して行きたいと思いました。

西村歯科 LiCCA心斎橋インプラントセンター:秦哲秀先生

PHIJ Houstonコースは私にとって、大変有意義な時間でした。
McGuires先生のオフィスは、豪華絢爛なものではありませんでしたが、ちりひとつないことへの感動がありました。
どうしても、設備や、手技に目が行きがちですが、清潔であることの大切さが伝わりました。
講義やライブオペも充実しており、大変刺激になりました。
ウェルカムパーティーからロデオ観戦、修了式など細部に渡り気を使っていただき、私も他人に対してそうありたいと学びました。
Dr.Minseikoや普段会えない人、行けないところへの見学は、この会ならではと思います。
参加者の先生方もいい人ばかりで、新しい仲間ができて嬉しいです。
築山先生に誘っていただき、重い腰を上げて参加した会ですが、本当に参加してよかったと、心から感謝しております。
今後もPHIJに参加したいと思います。

西村歯科 大阪 金剛本院診療所:的場正伍先生

今回私は初めての海外研修でとても不安がありました。
しかし非常に内容が充実しており、とてもわかりやすい通訳もしてくださるので興奮が勝り不安をわすれてしまいます。
そして何よりPHIJにはフレンドリーな講師の先生方や受講生が多く、勉強時間外もとても楽しく過ごすことができました。
本コースでは手技的なhow toを主に学ぶだけのようなものでは全くなく、現代の歯科に本当に求められる真の価値とは何なのか、その価値の創造がどれほど大切で、その大きな大義の上にシステムそして手技が乗ってくる事の重要性を終始意識する事ができました。
講義だけでなく、ライブオペで日本では教科書や論文でみているような先生を実際に目の前で見ることができるのは非常に刺激的でした。
また最新の歯周病分類についても学ぶ事ができ、大変勉強になりました。
まだまだ日本では例えば健康のためにやせる、健康のためにタバコをやめるというのは理解する人はいますが、健康のために歯を治すまたは歯科に継続来院するという価値は伝わりきっていないというのが現状だと思います。
しかしMTMとういう芯を学び、その芯を中心に続けてくる事で確実に自分たちの関わる患者や医院の変化を感じる事ができるようになってきました。
歯の価値はもっと高い、この価値を私たちがもっと発信していかなければならないと強く感じました。
そしてそれには関わるスタッフ全員のチーム力が必要不可欠だと思います。
ここでの学びや経験、刺激を日本にしっかりと持ち帰り、今後も発展し続けるPHIJと共に私も発展し続けたいと思います。
綿密に組まれたプログラムから、細かい気遣いまで本当に楽しく学べたあっという間の1週間でした。
ありがとうございました。