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佐々木成高

私は、米国における歯周病治療の現状、歯周病の病因論の変化を学ぶことを目的として、今回のツアーに参加いたしました。また同時に、全国のOPの先生方との情報交換も大きな目的の一つでした。

初日は宮本先生のご尽力でUCLAの教授であるHenry Takei 先生とPerry Klokkevold先生から歯周治療と審美領域との関係を中心に講義をしていただきました。 症例報告を中心として、基礎から最新の再生医療まで理解しやすい内容でした。特に、Takei先生は歯周治療の過去50年に渡る変遷を説明され、その変化に対応していく柔軟性が必要ではあるが、歯周初期治療(PC)の重要性に変りはないことを強調されました。また、50年間の歯科臨床で重要なポイントは、歯科医師は全て歯周病専門医であること、生涯研修を怠らないこと、最高の患者はケアができていること、科学と歯科臨床をパートナーとすることを話されました。思わず背筋が伸びるお話でした。

翌日からAAPに参加し、Pan Pacific Session、基調講演の医科の先生によるRegenerative Medicine and 3D printing、Innovations in Periodontics Session 1、Research Forum Poster Session and Competition、Treatment of Intrabony Defects、Emerging Technologies That Take Us Beyond Conventional Regenerative Strategies : What’s Nextなどを聴講しました。英語力のなさから、全てを聞き取ることはできませんでしたが、過去~現在~未来の歯周病の考え方と、その治療の概略は理解できたのではないかと思います。そこで感じたことは、米国は正にinnovationを実現していく土壌があり、スポーツに置き換えると常に世界選手権やオリンピックであり、対して日本は常に日本選手権であり、その鎖国体質が発展を阻害しているのではと改めて認識すると共に、次世代の日本の歯科医療界は世界基準で展開する必要があると改めて思いました。

PHIJの日本代表である築山先生が発表されたInnovation of Periodontics Session 1は満員御礼でサテライト会場が用意される程、評価の高い内容でした(日本歯周病学会会長の和泉先生からも高い評価がありました)。また、メイン会場でScheyer先生が座長をされ、McGuire先生が発表されたWhat’s Next では登壇されたと同時の聴衆の反応から、米国では大変尊敬される憧れの存在であること、盟友のScheyer先生は次世代のリーダーとなる存在であることが理解でき、演題どおり再生医療の未来を提供してくれる夢のあるものでした。

今後も、2017年4月の10周年記念講演会、 9月のボストン研修(AAP参加)、 2019年のヒューストン研修(McGuire先生、Scheyer先生のオフィスでの手術見学)と楽しみなプログラムが目白押しで、是非とも参加したいと思っています。

最後にPHIJは世界のトップレベルの講師陣に囲まれて学ぶことができる最高の場であり、日本の歯科医療を担う若い世代に是非とも受講していただきたい卒後研修コースです。今後の発展を願って止みません。

毎回お世話になる、宮本先生、仲川先生、福田先生には厚く御礼を申し上げます。

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