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2019 Becki Cole RDHセミナー

活動報告

2019 Becki Cole RDHセミナー

開催概要

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感想文

新田歯科クリニック

院長 新田 成人

PHIJ ベッキー研修会2日間を終えて。

衛生士として、妻として、母親として、仕事への情熱と家族愛、その人生観を前面に出してプレゼンする姿にスタッフ全員が心にしみいる時間と空間でした。患者の健康を守るという意味で圧倒的な存在感を放っていました。知識もあり、技術も高く、見識も深い、そんな印象でした。40余りの質問にも具体的に丁寧に応えて頂きました。私を含め約半分のスタッフが実際に自分の口腔内でSCやSRP、探知を体感しました。一見、力強く思える音や姿勢、雰囲気とは違い、被験者の口腔内を触れ始めるところからもその繊細さと確固たる技術力を身をもって経験できました。スタッフ共々言葉にならない様子でした。(難しいとされる最後臼歯部遠心だけではなく、誰もが容易と考える前歯部のSRPも探知も。ベッキーさんのBOSSである宮本先生が彼女は特別だよ、と言っていた言葉が理解できました)当医院のレベルがそう感じさせるのかもしれませんが、スタッフ全員が今後の医療人として、家庭人としての生き方に影響を受けることになりました。キュレットの先は目である。人は周りに集まる人に影響を受け続ける。知識や技術を生かすのは人間力。母親として3人の子供たちに女性の働く姿を見せたい。などなど印象深いフレーズがまだまだ多くあります。
最後にベッキーさんに質問しました。
「歯科医院を訪れる方の健康を守るために必要な事は、衛生士が理想と考えていることに通ずると思いますが、何を理想と考えますか。」と、
その答えは、「衛生士が働きやすく、やりがいを感じ、女性のライフステージを理解し、持続的に働ける、衛生士の価値を高めてくれる環境と働く妻に理解のある夫の存在があること。そして、その職場、働いている職場に恩返しをしたくなるようなメンタリティーを持たせてくれること(今の職場に恩返しをしたい。と、もらしていました。)」でした。
知識や技術、人生論ではありませんでした。痛烈な言葉でしたが心にスッと入ってきました。歯科医師としての新たなやりがいを見出すことになりました。。。
スケジュールの半分くらいでタイムアウトでしたが続きの機会をまた検討したいと思いました。日本の衛生士の講師の先生にも、再度、院内研修をお願いする予定です。通訳の先生にもゆったりとした空間をつくってもらいリラックスしてディスカッションできました。
この素晴らしい機会を得られたこと、ベッキーさん、宮本貴成先生、築山鉄平先生、PHI、PHIJ全てに心より感謝します。有難うございました。

大倉山新田歯科クリニック 新田成人

歯科医師 早田 満里子

今回ベッキーさんの講義を受けることをとても楽しみにしていました。何故なら、アメリカでは衛生士の人気が高く「なりたい職業ランキング」上位だと言いますが、一体アメリカの衛生士はどんな仕事をしているのか、日本の衛生士とどんな違いがあるのか、人気の理由は何なのか興味があったからです。
私がまずとても驚いたのは、日本とアメリカの制度の違いでした。アメリカではまず衛生士学校に入ることが難しく、国家資格を取得した後も2年ごとに30時間の研修を受けなければならないとのことで、常に研修を続けスキルアップを目指す制度があることを初めて知りました。日本では国家資格の取得後は自己研鑽を積んでいくしかありませんが、研修が続くことで新しい情報を義務的に取り入れることができるので、歯科衛生士に限らず歯科医師に対してもぜひ日本で取り入れてほしいと思いました。また、アメリカでは州によっては歯科衛生士が開業できるとのことです。歯科医師がいない中で急患が来た場合や、例えばCR充填後に歯髄炎になってしまったとか、そういった場合はどう対応するのか気になりますが、厳しい試験をクリアし勉強を続ける衛生士の実力と地位が確立しているからこそできるのだと感じました。なお、日本では最近は産休制度が確立され、どの病院においても産休をとり長期勤務できる体制が整ってきていますが、アメリカでは6週間しか産休をとれないことがわかりました。アメリカのように女性の権利が確立している国においてこのような制度の遅れがあることに驚きました。臨床に関しては、全身疾患に対する知識の多さに驚かされ、知識の豊富さにより患者個人の病態を適切に把握し、その上で臨床をしていると感じました。また歯石の付着具合によって患者の寝方の癖が分かる等、初めて聞く内容も多くありました。今回の講義を受けLMのエクスプローラーは是非使ってみたいと思いました。今まではプローブや探針を使用していましたが、これは先端が細く軽いためとても使いやすく歯面性状の微妙な違いも探知することができると感じました。正直に言うとベッキーさんの探知は一見力をかけすぎのようにも見えましたが、受けている側は痛みを感じておらず、逆にそこに引っ掛かりがあることを受ける側が知ることができるとのことでした。術前術後の変化を患者自身が感じ、的確に触ってもらえているという安心感を患者がもつことで、信頼関係が構築されていくのだと思いました。ベッキーさんを見習い、歯石の探知、不良補綴物のチェック、わかりにくい根面カリエスなどの探知能力を上げられるよう努力したいと思います。
ベッキーさんから学んで最も感銘を受けたことは、衛生士としての立ち居振る舞いです。医療人として知識を得るため勉学に励み臨床で活躍されている上に、家庭も大事にされ仕事と両立させています。このバランスを取ることは非常に難しいと思いますが、メリハリのある生活を送ることで、より人間としても成長し、充実した人生を送れるのだと感じました。最後に、このような貴重な学びの機会を与えてくださった院長先生に心より感謝申し上げます。この学びを日頃の診療に活かしていきたいと思います。

歯科医師 早田 満里子

歯科医師 石川 唯

私はベッキーさんの2日間の研修会を通じて、アメリカと日本の歯科医療の違いについて多くのことを学びました。アメリカは日本とは違い皆保険制度ではないので、患者さんが歯科治療費に関してシビアであることもあり、毎月決まった保険金の範囲でしか治療を望まないこともあるとのことが衝撃的でした。保険メインの歯科医院と自費メインの歯科医院があるという点は日本と大差ないが、アメリカのほうが専門性に特化している印象があります。患者さんは一般歯科と歯周病専門などの歯科医院両方に通院することもあり、それぞれの医院で治療を行うということも聞いて、それぞれの医院で連携を取って治療計画を立てていくことが難しそうだと感じました。日本は大学病院等の総合病院では専門の科で専門の治療を受けるが、一般歯科では専門の病院に依頼することもあるがそういった事例はあまり多くないように思います。患者さんにとっては専門の医院で専門の治療を受けられることはとてもいいことだと感じました。
アメリカの歯科衛生士は専門学校に入学することも難易度が高く、入学するのに2年待つこともあるとのことでした。入学してから卒業するまでも大変で1つでも単位を落とすと退学になってしまうということで、そういったこともアメリカの衛生士の初任給の高さに関係していると感じました。また州法によって歯科衛生士が浸潤麻酔を行なったり、歯科医院を経営することもあるとのことで、歯科衛生士として広い可能性があるのでやりがいを感じ、高いモチベーションを維持できるのではないかと思います。ベッキーさんは子育てをしつつ、商品開発をしたりリーダーとして他の衛生士を引っ張っていったりと家庭と仕事を両立させていていました。日々忙しく自分の時間はほとんどないが歯科衛生士という職業がとても好きだと言っていて、それが仕事を続けていく理由なのだと感じました。
今回の症例検討中もほとんどの質問にしっかり根拠を持った回答をしていて知識量がとても多いと思いました。エアフローやウォーターピックなど使ったことのない器具を頻繁に使用しているとのことで興味深かったです。ブリッジのポンティックの下はフロスを結んで結び目をポンティック下に入れて清掃するという方法も初めて聞いたので簡単に実践できることなのでまずは自分で試してみようと思いました。
2日目の実習ではベッキーさんが普段診療中にどのようにSRPを行なっているか学びました。まずエキスプローラーで全顎探知して歯石のあるところを確認してからSRPしていきました。ベッキーさんと一緒に歯石の部分を探知するとその形態まで鮮明にイメージすることができました。抜去歯でCEJや歯石、インレーやCRなどの充填物の探知の練習をすることが大切とのことだったので今後そのような練習をしてみようと思いました。相互実習ではエキスプローラーで探知の練習を行い先端1/3を意識して歯肉に刺さらないようにすることを心がけました。これまでフェザータッチで探知を行なっていましたが歯面に押し当てるように探知を行うことで自分でも明確に触診でき、患者さん自身も歯石があるということを感じることができると学びました。実際にベッキーさんに探知から歯石除去までをやっていただいて、歯肉の形態をみて歯石がありそうだと疑って探知していく部分があったり、SRPは腕から引くように力を入れて行なっていることが身を持って体験することができ貴重な経験になりました。今回の研修会で学んだことを活かして明日からの診療に臨みたいと思います。ありがとうございました。

歯科医師 石川唯

歯科医師 江川 幸作

今回、アメリカの宮本先生のオフィスに勤務する歯科衛生士のベッキーさんが来日され、セミナーを開催するとのことで、衛生士向けセミナーでしたが、アメリカの歯科衛生士の事情や、一流の知識、技術を知る良い機会と思い、参加させていただきました。
アメリカの衛生士は、現在、U.S. News誌のヘルスケアサポート部門ベスト職業ランキング2位、100のベスト職業ランキングでも30位に入り、平均年収も約800万円とのこと。
日本とは違い、花形職業であるという認識はありましたが、専門教育を受け、ライセンスを持つ職業という事をまだ知らない人がアメリカでも多いとの話を聞き、驚きました。
業務範囲は、ペリオの診断や、局麻、X線撮影が許可されているなど、日本より当然広く、資格取得の難しさ、ライセンスの維持も2年おきに30時間の研修必須と、ベッキーさんの「DHはハードワーク」という言葉通り、アメリカで衛生士になり、そして続ける事は想像以上に大変だと思いました。
また、歯科医師のサポートではなく、ほぼ独立業務のため、責任も大きく、予防やペリオの知識はもちろん、咬合や薬物などについても知識が豊富だと感じました。
技術的な事に関しては、基本的部分は色々と再認識をしつつ、意外だったのは、シックルスケーラーを歯肉縁下に積極的に挿入し、SRPしても良い事でした。
挿入方向と動かす方向を誤らなければ歯肉を傷めないとのこと。
実技を拝見しましたが、浸麻無しで痛み無く(アメリカではSRPは100%浸麻するとの事でしたが)スピーディーに除石されていました。
ただ、我々が行うには練習は必須と感じました。
ベッキーさんの実技は一言で言うと「大胆かつ繊細」でした。
ムダな動き無くスピーディーに的確に探知した歯石をパワフルに除石していきます。
しかし被験者となった人は一様に痛みはほとんど無かったとの事。
一流の技を見せていただきました。
また、オーバーインストゥルメンテーションを恐れて歯石を残すよりは、セメント質を多少犠牲にしてもしっかり除石すべきとの事。
SRPの概念も時代とともに変遷していますが、最新の知見でもセメント質は従来考えられていたよりも再生力が高い事がわかっており、プラーク、歯石、壊死セメント質などの炎症の原因をしっかり除去する事が大切だと再認識しました。
2日間の有意義なセミナーはあっという間でした。末筆ですが、この様な学びと刺激を受ける機会を提供していただいたベッキーさん、ならびに新田院長、本当にありがとうございました。

歯科医師 江川幸作

歯科衛生士 渋谷 千恵子

ベッキーさんセミナー感想

今回初めてベッキーさんにお会いして、とても笑顔が素敵で生き生きとしていたのが印象に残っています。
初めに『皆さんと沢山お話がしたいし、質問されるのが大好きなので何でも聞いてください』といって下さり、この言葉で私を含め硬くなっていたみんなが緩み、場が和やかになりました。この言葉はいつも初めて会った患者さんにもかける言葉とのこと。
毎朝、今日はどんな患者さんに会えるかな?とワクワクしながら出勤すること、苦手な患者さんは自分へのチャレンジだと思うこと。など、ポジティブに物事を考え感じることでより仕事が楽しくなり、患者さんとの繋がりも難なく自然にできてくると教えていただきました。『技術も大事だが、いかに患者さんに誠実であるか』今回のセミナーで最も印象に残っており、とても共感しましたし、自分の目指している歯科衛生士でもあります。
色々な患者さんと向き合っていると、真面目に取り組んでくれる方、不器用だけれど一所懸命な方、そうでない方。すべてを健康に導いてあげたいと思ってしまい、こうなって欲しい、何故良くならないのか?を考えてしまっていましたが、ベッキーさんが
『大事なことは自分の考えているゴールを押し付けないこと』
『患者の人生で起きていることに共感すること』
『トラブルが改善していることを期待してはいけない』
『改善しているところを褒める』
『勇気づけたり褒めたりする、ポジティブなことを伝える』
この言葉を聞き、患者に寄り添っていたつもりになってしまっていたのだと痛感しました。
まずはどうなりたいか、患者の思うゴールを聞き、第一段階はそれに向かって進むこと、そして自分の求めるゴールも自然な流れで作り上げることができれば、患者との信頼関係も築けますし、健康(未病)へ導くことができます。
そのためにはベッキーさんのように患者に寄り添う心と確かな技術、知識の豊富さ(引き出しの量の豊富)、説明能力をもっともっと学び吸収する必要があると実感しました。
そしてベッキーさんは何より一人の女性として、母としてもとても魅力があり、子育てと仕事をこなしている自分にとって理想の人、歯科衛生士でもありました。
子育てと仕事の両立に悩むことも多く、挫けそうになったり、家庭や仕事に支障がでてしまったり、上手くいかないことも多くあります。
ベッキーさんは仕事もプライベートも子供との時間もすべて楽しめていて、その働き方はとても参考になりました。自分が働く姿を子供にも見せたい思いも共感しました。子育てとの両立なんてハードルが高いものでも無かったのだなと思わせてくれ、歯科衛生士の仕事を続けていく自信をもらいました。
懇親会にも出席する予定だったのですが、子供が熱を出してしまい参加できずとても残念でした。
2日目にはベッキーさんの患者としてクリーニングもさせてもらいました。
まずはレントゲンでじっくり診査、問題がありそうなところを念頭にいれながら、今回実習でも使ったLMの短針で1本1本探知していきました。探知されていて、ここは何かありそうという感覚が自分にも伝わり、デブライトメントし探知すると、取れていることがわかり、どんどん口の中が軽くなってきました。終わったあとはとてもすっきりしていて何も食べたくないと思ってしまうくらいでした。ベッキーさんの技術を身をもって体験でき、本当にかけがえのない経験になりました。
今回の研修でベッキーさんとお会いできたこと、ベッキーさんの魅力に触れることができたこと貴重な体験でした。『患者に誠実に』これからも歯科衛生士を続けたいと思います。
2日間はあっという間で色々学ぶには短い時間でした。またベッキーさんが日本にいらっしゃる機会があれば研修に参加させていただきたいです。
このような機会を与えてくださった院長先生には感謝しております。とても貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
『患者に誠実に』これからも歯科衛生士を続けたいと思います。

衛生士 渋谷千恵子

歯科衛生士 澤木 美鈴

今回もこのようなセミナーを受講させていただき、本当に貴重な体験をさせていただきありがとございました。ベッキーさんとは、PHIJベーシックコースの初回で初めてお会いし、懇親会でも真ん前の席を用意していただきましたが、とても緊張したのを覚えています。その時は、緊張しすぎていて自分から積極的に話しかけることが出来ませんでした。しかし、スウェーデンマルメ研修でベッキーさんも受講生として一緒に参加をしたので、5日間一緒でした。その時に、今回の来日セミナーのことを伝えると、「あなたのことオマハで話ししたことを思い出したわ!」と、院長先生がオマハで澤木の話を出してくれていたようで、覚えてくださっていました。そこからフランクに話をさせていただきベッキーさんの新しい一面が見ることができ、嬉しかったです。今回の来日セミナーでは、「あなたには歯科衛生士としての自信があるように見える」と言われ、とてもとても嬉しかった反面、今の状況で自信を持っても良いのだろうか。という課題も生まれました。実際、衛生士歴9年目になりますが、臨床では毎日違うこと、新しいことの繰り返しだと感じます。
ベッキーさんセミナーでは、講義でもベッキーさんの実際の臨床に基づいた経験から話をして下さったので、患者との対応などの細やかなニュアンスまで感じとることが出来ました。歯周炎の改善には、患者の行動変容が大切とのことでしたが、そこに至るまでにはまず、患者との関係づくりが大切ということでした。ベッキーさんが最初から患者と上手く出来る、というわけでなく、患者との関係は元を辿れば、人対人の関係性が大切ということに改めて気づかされました。ベッキーさんだから、というわけでなく、ベッキーさんの患者へ対するアプローチが1つ1つ的確であることがわかりました。また、「自分がする治療が、誠実であること。」この言葉に、強く共感しました。患者へ向き合う姿勢は、常に誠実で正しいことをしようという気持ちを持ち続けることが大切だと思いました。技術だけでなく、患者に対する愛情を持つことによって患者を理解すること、患者がなぜこのようになったかを理解するには患者と医療人という立場ではなく、人を見ることだと再確認しました。自分が毎日の診療で意識していることをベッキーさんもおっしゃっていたので、今までの自分の取り組む姿勢は間違えではなかったのだ、と自信をもらうことが出来ました。患者へのモチベーションの保ち方についても、私の意見を押し付けてはいけないということがあまり実行できていませんでした。思い返すと、どうしてもこの患者の健康への価値観を変えたい!と気持ちが先行してしまって、先に私の考えを述べて一方的になってしまっていたな、と思い返しました。患者が出来ていないことに目を向けがちですが、まずは前回から改善しているところを必ず察知して褒めることがキーポイントだと思いました。ホームケアを以前よりも頑張ってくれた人の中でも、「今回はここ頑張ってみたよ」「あのやり方続けているよ」など自分から報告してくれる患者もいれば、自分からは何も言わずに黙っているが、こちらから「あれ、ここ今回頑張ってくれましたね」など声をかけると、子供のように本当に嬉しそうに反応してくれる患者もいます。本当に反応は人それぞれですし、どこに反応してくれるかはこちらが球を投げてみないとわかりません。なので、患者との関係性を築いていくには、時間と回数がかかる場合もあります。しかし、ベッキーさんのように人間性と知識と技術のたくさんの引き出しを持っていればたくさんのアプローチ方法があります。病院論などの難しくなりがちな内容も、わかりやすい例え話で説明しているベッキーさんを見て、なんて引き出しの多い人なんだ!、と感激してしまいました。その方法の一部を、症例を通してでの質問でもたくさんお話が聞けてよかったです。
歯科衛生士として女性としての働き方についてもお聞きすることが出来て、とても参考になりました。子供達を20時に寝かせ、2時までセミナーのための仕事をして・・・これだけ聞くと、大変な仕事だ。と思うかもしれませんが、家庭以外でも自分がやったことに対して認められて、求められて、しかもその自分の取り組みが患者の人生までも変えてしまう大きなことだとわかると、どんな形でも生涯にわたり携わっていきたい仕事だと思いました。ベッキーさんは仕事も100%で取り組み、家族との時間も100%で大切にしており、忙しく大変ではありますが毎日が楽しくて仕方ないのだろうなと、感じました。
アメリカの歯科事情についても私の思っていた勝手なイメーシとは異なっていました。社会保険が効かないなら治療は高額な自費治療が主体かと思っていて、そのため、早い段階で抜歯に至るイメーズが強かったのですが、抜歯や治療への介入のタイミングは日本と同じように、歯科医院によって違うのだと思いました。ベッキーさんは、保険での歯科医院と自費診療での歯科医院のどちらでも勤務していますが、やることに大きな差はないのだと感じました。保険治療で算定できる範囲は決まっているけど、必要なことを説明すれば、ちゃんと患者と誠実に向き合えているから信頼してくれて、保険範囲外の検査なども了承してくれるのだと思います。
国や制度に違いがあっても、患者を健康にしたいという想いは一人の人間として、そして歯科衛生士として共通なのだと感じました。ベッキーさんからは、その想いがより強く感じられ、私の理想とする歯科衛生士像の一人です。仕事をすることを楽しんでおり、臨床でもセミナーでも心から人と接することが好きなのだと思いました。子育てに関しても3人のお子さんとのエピソードをお聞きし、お子さんとも幸せな時間を過ごしていると感じました。患者が健康になっていく姿をみることが嬉しいと話しており、仕事でも楽しく充実した時間を過ごし、大変ながらも仕事をしているからこそ、家庭での時間もより大切で充実している時間なのではないかと思います。人生において、生き方は人それぞれではありますが、何歳になっても学ぶ姿勢を持ち、責任を持って、社会に携わることで自分自身の生きる喜びにつながるのだと思っています。
このような貴重なセミナーを受講させていただき本当にありがとうございました。この経験をこれからの臨床に生かしていきます。

衛生士 澤木美鈴

歯科衛生士 小森 結薫

アメリカでは歯科衛生士は難易度の高い資格であり社会的地位も高いというイメージがありましたが、実際は衛生士が専門家であるということが意外と知られていなかったり、正社員での雇用がほぼなかったりと、厳しい環境で働いていることに驚きました。また、働く女性の子育てとの両立についても、日本で私自身が考えたり悩んだりしていることと共通することばかりで、非常に共感しました。 母として日々葛藤しながら子育てを楽しみ、前向きに仕事に励み、勉強熱心なベッキー先生は輝いていました。
ベッキー先生の人間力の高さが衛生士としての魅力にも繋がり、多くの患者さんを救っていることに感銘をうけました。
エキスプロービングの相互実習はベッキー先生から直接ご指導頂きました。術者だけでなく被験者もとしての実習も行うことができ、正しい触覚をより敏感に感じることができた貴重な体験でした。その後、私自身の最後臼歯遠心のスケーリングをベッキー先生に行って頂きました。抜去後の根面露出により知覚過敏のある歯でしたが、術中術後共に痛みは出ず、歯石が取れる感覚や爽快感に驚きました。歯石を見逃さずに捉え、患者さんに痛みを与えず、アンダーにもオーバーにもならない技術力の高さを直接感じることができ感動しました。プロとしてあるべき姿を学びました。
今回症例検討の機会を頂き、ベッキー先生に多くの質問に答えて頂きました。症例発表自体が初めての経験で、PHIJのフォーマットに合わせてつくったことで、より俯瞰して捉えることができました。また、ベッキー先生だけでなく症例を見て頂いていなかった当院のドクターからも全身疾患についての助言を頂くことができ、学びが深まりました。

感想と考察

臨床の中で自分自身が直接感じていた疑問点や疑問に感じることもなく見過ごしていた点を丁寧にご指導頂き、非常に有意義なセミナーでした。探知は今まで行っていたやり方と全く異なっていました。正しい圧で小さな歯石を見分け、エナメル境の触知も体感し実践的に学べました。症例検討を行った際にも、自分では気にも止めていなかったタバコによる歯肉の変化をご指摘頂き、見る目や知識の足りなさを痛感しました。今回のセミナーで教えて頂いたことから更に学びを深めていきたいです。私自身、家庭との両立にも悩んでいますが、ベッキー先生も同じように悩んでおりセミナーのため長期にわたって自宅を開けることも、全然大丈夫ではない!とはっきりおっしゃっていたことに母として非常に共感しました。また母親が仕事をしている姿を見せることが大切だと思う、とおっしゃっていたことも全くその通りだと思います。
プロの歯科衛生士として培ってきた素晴らしい技術や専門家としての圧倒的な知識をもつベッキー先生ですが、何よりお人柄が魅力的でした。正にクールヘッド、ウォームハートであり目指すべきプロの姿だと感じました。
貴重な機会を頂きありがとうございました。

衛生士 小森結薫

歯科衛生士 飯野 優花

今回のセミナーは症例検討とSRP(探知の)実習があり、学ぶことが多くとても充実した2日間でした。症例検討では、これまで疑問に思っていたことのほかにもより多くのことを教えていただきとても勉強になりました。喫煙患者、全身疾患のある方、小児患者、オーバーブラッシングの方など今後の診療でも気を付けるポイントを学ぶことができました。
探知の実習は、これまではあまり圧をかけないようにと教わっていましたが、ベッキーさんのように少し圧をかけるとより歯石や補綴部分が分かりやすいとも感じました。
実際にベッキーさんのメインテナンスの様子を見ることができ、自分に足りていないところも発見することができました。ベッキーさんは常に探知を行っており刃部も歯面にぴったりとしていました。この2つは自分の課題だと思っていたことなので本当に気を付けなければいけないと思いました。
今回のセミナーを通して実践できることが多くあったので今後の診療に活かし、Perioの患者も診ていけるよう頑張りたいです。

衛生士 飯野優花

歯科衛生士 佐藤 日香

今回2日間セミナーを受講して歯科衛生士と技術だけを磨くだけじゃなく、患者さんと信頼関係を築くにはコミュニケーション力、人間力が大切なのだと改めて感じました。「技術も大切だがまず一番は患者さんとの関係を構築すること。」だとベッキーさんがお話しされていました。患者さんと信頼関係をつくり私には何でも話しをしてくれるような衛生士になりたいと高校の時からの目標だったのでこのような講義内容が聞けて良かったです。その為には1共感力をもつこと 2技術だけでなく誠実であること3患者さんを助けて良くなっていくところをみていくこと。またユニットへ行くまでに家族の話、前回話した内容などを話すことで歯科医院に恐怖心を持っている方でも少しずつ取り除けるようにしていると聞いて、普段自分が患者さんの疑問や不安にどこまで寄り添えているか改めて振り返ることができたと思います。またベッキーさんは毎朝どんな患者さんが来院するのかとても楽しみだとお話ししていました。患者さんとの関係性が楽しい、また苦手、得意ではない患者さんと関わる時も自分のチャレンジだと思って関わっているというお話を聞いて、もっとポジティブに私も色々なことにチャレンジしていこうと思いました。
アメリカの歯科衛生士免許と日本の歯科衛生士免許の取得にかかる時間や勉強量などかなり違うなと感じました。アメリカでは専門の学校に入るのもかなりの倍率で成績も優秀ではないと入れない、また入学した後も勉強内容や実習、資格を取得する試験も全然違く、日本に比べてとても大変なことだなと感じました。またアメリカの歯科衛生士は日本の衛生士の業務内容よりもかなりできる内容が多いためそこの点でも魅力を感じました。
2日目ではエキスプローラーを使用し歯石や歯牙の形態を探知する実習を行いました。エキスプローラーを初めて使用したので歯石の有無や形態などよく理解できました。グループ実習では歯石が付着している感覚と除去した後の形態を比較して探知することができました。抜去歯牙を使用し目で見ながら手で触りながら使用すると頭でも理解できるので良いと教えていただきました。歯石が下顎舌側前歯部、上顎頬側6番につきやすい理由は1寝ているときに前歯が舌の先端があたっているから 2頬粘膜が臼歯部に当たっているからなので歯石がつかないようにするには難しいのと解剖学を理解していなければいけないなと実感しました。歯石除去は今私の目標で毎回 DH後チェックすると取り残しがあり悩んでいたので今回の抗議はとても勉強になりました。1 解剖学を理解する2 小臼歯部凹みを見落とさない3 犬歯遠心は上顎より下顎の方に湾曲がある4 分岐部と窪みがどこにあるのか、それらが理解していると歯牙のイメージがつく 5 手の部分だけでスケーリングをしない。手首の損傷や関節炎になってしまうので腕を使う6 分岐部の歯石はパワーを上げて歯石だけあてて除去する7 セメント質に歯石が付着している場合はセメント質細管まで入っているのでどこまでセメント質をとるかによる(セメント質は超音波押し当てたりしない限りなくならない)8 エキスプローラーでスケーリング前に歯牙を触って形態をみる。状態を確認する 9 器具を自分の目だと思って使用する。
この9つのことを最低限頭の中に入れてクリーニングするように今は心がけています。スケーラーなどの器具を自分の目だと思って使用するようにしています。必ずクリーニング後にチェックをしてしっかり除去できているかみています。また歯石がしっかり除去できていないと滑沢化してしまうと除去するのが大変なので完璧に除去できるように日々練習をして正しい技術を学びたいと思いました。小児の食生活指導でベッキーさんは砂糖や甘いものがとにかくダメと言わず、食べる時間間隔を決めてもらっていて、お菓子の食べ方は親に指導してもらっていること、またお腹が空いたら何を食べるべきが考えながら指導していると聞き、参考になりました。今回のベッキーさんの講習会に参加させていただいて改めて感じたことまた患者さんを担当するようになって今までとは違う感じ方、捉え方ができたのではないかと思いました。大学の頃から歯周病認定衛生士をとりたいと思っているのですがベッキーさんの講義を受け、ますますもっと取りたいと思いました。また、技術も知識ももっと身につけたいと思うようになりました。今回学んだことを生かし患者さんに信頼される衛生士を目指して頑張ろうと思いました。

衛生士 佐藤日香

歯科衛生士 吉田 朱里

私は今回、ベッキーさんのセミナーを受けて今まで知らなかったことや、アメリカの衛生士の生活、日本とアメリカの衛生士の違いなど学べたことがたくさんありました。
まず1番印象に残っていることは、寝る向きによって歯石のつく位置が決まってくるということです。右側を下にして寝ていると右側に歯石が付きやすくなり、左側を下にして寝ていると左側に歯石が付きやすくなる、うつ伏せで寝ていると全体的に歯石がつくということです。初めて知ったことだったので寝る向きも関係していることにとても驚きました。ベッキーさんは普段、下顎前歯舌側に歯石がついてしまうのは寝ているときに舌の先が当たっているからと説明するとお聞きしました。そうすると、ではどうすればいいのかという質問をされるそうですが寝てるときにコントロールするのはできないので歯石がつくのはしょうがない、なので定期的に検診に通って歯石除去と普段のブラッシングを確認しましょうと伝えるそうです。患者さんに伝える方法として初めて知ったことなので今後活かしていきたいと思いました。

2つ目は、日本とアメリカの違いについてと、アメリカでの歯科事情についてです。
アメリカではレントゲンが自費扱いでとても高いので撮るのを嫌がる方が多いとおっしゃっていました。パノラマとデンタル10枚法は同じに見られることや、アメリカでは保険分が決められていて使い切ったらもうやらない!となる患者さんが多いそうです。ここで大切なことは患者教育だとおっしゃっていました。使い切ったからもうやらないではなく、自分の口腔内を守るためには自費の検診になっても通ってもらう必要がある。しかしそれにはお互いの信頼関係が必要になってくることと、患者のモチベーションを上げることも大切だと学びました。患者さんのモチベーションを高めるためには、ネガティブなことばかりではなく前回からの改善点が見られたらそこを褒めるとより良いとおっしゃっていました。
他にはアメリカでは66%保険ベースの歯科医院で、グループ企業13%、刑務所市が運営している歯科医院13%くらいだそうです。

3つ目は、新患に対して大切なことです。患者のモチベーションを上げるためには、まずはその人のことを知ることが大切だと学びました。
・家族のことや仕事のこと、趣味のことなどの個人的な質問を行うこと
・全身の現病歴、既往歴を積極的に聞いていくこと
・まっすぐ顔を見て話すこと ボディランゲージも大切にすること
・その人の健康に対してのゴールは果たして何なのか明確にすること
・より健康になるためにお話をしてアプローチすること
・改善したことを褒めてダメなところは何回も言わないことポジティブなことを伝えること
初診でも普段の検診でも患者さんのモチベーションを上げることや患者との関係を築くこと、ただ話しているだけではなくより良い関係を作ること共感することが普段ベッキーさんが心がけている大切なことはだと知りました。患者さんとの信頼関係を上げるためにはどの場面でも大切なことを改めて感じました。

4つ目はベッキーさんが普段工夫していることについてです。
患者さんが自分の口腔内について理解しやすいものの一つとしてBOPを挙げていました。
プローブを見せて、今からこれを歯と歯肉の間に入れると説明してから始めるそうです。
点状の出血なのか、じわっと出てくるのか、どばっと出てくるのかそれがどの程度なのか、説明するとより理解していただけると教わりました。他にも自分の口腔内がダメだと思っていない患者さんに対し、わざと出血させて聞かせるのも1つの手段だとおっしゃっていました。
初めて知って今後活かしたいこととしては、
・カップ型の骨吸収は咬合が関係していることが多いこと
・夜ちゃんと寝れているか、いびきをかいていないかを確認すること
・20歳くらいまでに智歯をEXTすると治りが速いこと
・女性はホルモンバランスによって骨粗鬆症になることが多いこと
急に上顎骨(ポケット)ができたら骨粗鬆症の可能性がある。
どれも初めて知ることが多く、今後活かしていきたいと思いました。

次にスケーリングの実習で学んだことです。
1番除去しにくいのは小臼歯、見落としやすいのも小臼歯であり、歯牙解剖の復習をすることが必要であると改めて感じました。手だけでスケーリングすると関節を痛めてしまったりするので注意が必要でした。しっかりと歯石が取れないのはシャープニングする必要があり、ちゃんとシャープにングされていないと歯石を滑沢化してしまうのでシャープニングの必要性を改めて感じました。エキスプローラーの役割としてはまず歯石除去の前に歯石があるかどうか確認する、近遠心に動かすこと、それによって歯石を見つけ出し、患者さんに歯石がついている場所を具体的に伝えることができることがわかりました。
今回、初めて知ることや学ぶことがたくさんあるセミナーでした。教えていただいたことを活かし今後に繋げていきたいと思いました。

衛生士 吉田朱里

歯科衛生士 藤松 沙季

ベッキーさんの働き方は仕事の効率を大事にしていて効率よく仕事をする事でプライベートの家族との時間や自分の時間を作っているとおっしゃっていました。
忙しい中、仕事とプライベートの両立をきちんとして3人のお子さんの子育てをしているというのはとても尊敬出来る理想の女性の姿だと思いました。
そしてDHとしても、それ以外の事に対しても常に向上心を持っていて挑戦し続けて姿も素晴らしく、見習うべき所だと強く思いました。
また、ベッキーさんのお話を聞いて女性でもここまで自立してやっていけるのだとすごく感じました。
次にアメリカのクリニックについてです。
アメリカでは保険制度が日本と違うため一般のクリニックではその患者さんの保険の使える範囲で治療やクリーニングをしなければならず他の病院に行っている方など自分の使える保険分を使い切ってしまうと来院の予定があっても来られなくなってしまう事があるというのを聞いてとても驚きました。
メインテナンス時のレントゲンも基本パノラマは5年に1回、咬翼法は1年に1回(カリエスが無い人は2年に1回)撮影するそうなのですが、その際も保険の範囲内で出来ない場合、撮りたがらない方がほとんどの様ですが本当に撮影が必要な場合はなぜ撮影する必要があるのかを患者さんにしっかりと説明し、理解してもらい撮影の許可を得るとおっしゃっていました。
このような制度ではない日本においても、まず患者さんに『しっかり説明し、理解していただいてから行う』というのはDHとして、また歯科医院においてもとても大切な事だと思いましたし、この様な事を積み重ねていく事で患者さんと医院の信頼関係が生まれてくるのではないかなと思いました。
次に患者さんとの接し方についてのお話を聞きました。
患者さんとの関係構築はチェアに座る前、導入の時から始まっているそうです。
チェアまで向かっている間も家族の事やプライベートの事(お休みの日の過ごし方など)についてお話をするそうです。旅行に行くなど前回患者さんが話していた事を覚えておくと患者さんも覚えていてくれたのだと感じてくれる人も多いそうです。
また、話をする事は診療前に患者さんの気持ちをリラックスさせる為でもあるとおっしゃっていました。
患者さんと話をする時は患者さんの顔をしっかりと見て患者さんの話を積極的に聞き、ボディーランゲージも重要とおっしゃっていました。これらの話を聞いて、DHとして必要なのは患者さんへの共感力、寄り添う気持ちだと思いました。この気持ちを持つ事で患者さんとの良好な関係・信頼関係が生まれるのだと思いました。
次に患者さんのモチベーションの向上の方法についてです。
まず患者さんの、モチベーションの向上には2種類のデータが必要であるとおっしゃっていました。また、BOPは患者さんが理解しやすい検査の1つだそうです。
BOPにおいては出血量(点状、ジワジワと出血、挿入した瞬間に出血など)も大切で記録する必要があるそうです。ポケットの深さに変化はなくてもBOPが(+)から(-)になった場合はその事を患者さんにしっかりと伝え、歯肉の炎症が無くなってきているという事を説明し、モチベーションの向上に繋げます。改善すべき事を伝えつつも、前回より良くなっている所や患者さんの普段の努力を認める事が患者さんのモチベーションの維持・向上には大切だと思いました。
ここからは症例を通してのキーワードごとに学んだ事をまとめたいと思います。
<プラークについて>プラークはどんな質の物かよりすぐ取れる物なのか石灰化している物なのかが重要で、石灰化している物が付着している所は普段から磨けていない(プラークが取れていない)所なのでその事を患者さんに説明し、その部位のブラッシング指導を重点的に行うようにする。
<咬合性外傷・マウスピースについて>咬合性外傷について実際に患者さんに説明する時に話している杭に例えた説明がとても分かりやすかったです。咬合性外傷によって骨欠損があるという事が患者さんへマウスピースを勧める1つの基準だそうです。
また、ブラキシズム等でもマウスピースをつけた方がいい方が拒否する場合どうしたらいいかという質問に対しては、臨床的な証拠を1つ1つ見せる。(レントゲンで歯根膜腔の拡大をしている事を見せるなど)そして普段から頭痛やあごの痛みが無いかを質問し、ある場合はブラキシズム等によるものだと説明し、自分の現状を理解してもらうそうです。
やはりこのような時も『説明と理解してもらう』という事が大切なのだと思いました。
<オーバーブラッシングの患者さんへのアプローチについて>オーバーブラッシングの患者さんへは電動歯ブラシ(圧が強いと止まるものはより有効)を勧め、歯ブラシを毎回持って来てもらい毛先の広がりなどを確認し指導する。また、模型を用いて視覚的に指導するというのは目で見て圧が強いときのブラシの広がり方を実際に見る事が出来るのでとても効果的だなと思いました。
<歯石について>歯石は下顎3-3、上顎左右67に付着しやすい。理由として3-3は寝ている時に舌が触れているから、67は頬粘膜にある唾液腺に触れる所だからです。
この時にベッキーさんのお話していた歯石の付いている所を見れば患者さんがどの向きで寝ているか分かるというのを聞いて、歯石の付着部位と寝る向きを関連させて考えた事が無かったのでそういう考え方もあるのだと驚きました。
<初めて診る患者さんの時の注意点について>初めて診る患者さんについてはまだその人の歯の形態が分からない。その時へこみのある小臼歯(犬歯の遠心も同じ事が言える。)の歯石を見落としがちになる。その為、しっかりと歯牙の解剖学的形態を理解しておくことが重要で、形態を理解しておくと探針で触知している時にイメージしながら行う事が出来るそうです。歯牙の解剖学的形態を深く勉強してこなかったので今後患者さんを持っていく上でしっかりと勉強し、理解しなくてはいけないと思いました。
次に実習についてです。私はまだ患者さんを診ていないですが、実際にベッキーさんがどのような流れでメインテナンスを行っているのかを見る事が出来て本当に貴重な経験をさせていただいたと思います。時間をかけてエキスプローラーのやり方についても教えていただきました。エキスプローラーは自分の目だと思って使い、スケーリング前に全ての歯牙に当てて形態等を理解する事が大切で、スケーリング後にもう1度行い取り残しが無いかを必ず確認するそうです。経験が浅い為、持ち方など1から教えてくださったのですがとても分かりやすく、理解を深める事が出来ました。
今回の研修では今後患者さんを持っていく上で大切な知識やこれからどのような事について理解を深め勉強していく必要があるのかをより明確になりました。今の自分に足りない部分をこれからしっかりと学んでいきたいと思います。
最後にDHとしてベッキーさんが大切だと話していた『自分の考えているゴールを患者さんに押し付けない』・『患者さんの人生において起きている事に共感し、その患者さんごとの現状や生活習慣を詳しく知りその方にあった方法を考える』・『出来ている事は褒めてもいいが出来ていないことに対して貶さない』・『検査結果をきちんと伝える事も大切だがそこからポジティブな部分を抽出して患者さんを褒めて伸ばす』・『患者さんの為に自分が患者さんに適応させる』これらの事を心に置き、これからもDHとしても人としても向上心を持って成長し続けられるように努力していきたいと思います。

衛生士 藤松沙季

歯科衛生士 富井 采那

私は、ベッキーさんのセミナーに関わらせていただいて多くの新しい知識を学べたり、これからの衛生士としてのモチベーションが変わりました。ベッキーさんは仕事に対する仕事の意欲がとても高く、常に向上心と探究心に溢れていて輝いてみえました。苦手な患者さんが来ても、自分へのチャレンジだと思って仕事に取り組んでるところや、新患なら、どのような患者がくるのだろう、楽しみだという気持ちを持っているとお話しされていた。そして患者との関係性をとても大切にしている。稲盛和夫さんの「働き方」の本でも「よき仕事は、よき心から生まれる。シンプルな事だけど考え方1つで変わる。考え方をかえてく。」と書かれていた。考え方を1つ変えていくだけで仕事に対する意欲も変わると思うし、患者さんのことをもっと知りたい、どのようにしたら行動変容してもらえるのだろうか?と考えていくだけで仕事に対する考え方も変わると思うので、素晴らしいなと思いました。特に印象に残っているのは、全然歯科に興味ない方にはわざとBOPをさせて意識づけをさせているというということでした。BOPは患者が簡単に理解できるので解釈しやすいというところから少しの改善点が見られると良い方向に向かっているという患者さんのプラスのモチベーションにもつながるので患者さんに寄り添いながら、アプローチしていく姿勢が大切だということを学んだ。ベッキーさんの患者さんに対する接し方が患者の立場になって考えてみると、安心して診療へ行くことができる環境であり、次行くときには、指導されたところを直そうという気持ちになるような内容でした。何ごとにも積極的に共感をしながら患者の話を聞いていくこと、改善できる所は褒めながら説明をしていくアプローチの仕方が素晴らしいと思いました。私はまだ患者をもってはいないが、ベッキーさんの考え方やラポールの形成の仕方を思い出し、真似をしていきたい。また、エキスプロービングを実際に私の口腔内で行った際には私がもう絶対にプラークや歯石はついていないだろうと思っていたところに歯石が探査された。歯肉縁下の場合は見えないが自分の目だと思ってすべての歯牙にエキスプローラーを当てていくことが必要だと学んだ。目に見えなくても、触視だけで、歯石やプラークがあることが、分かるようになりたい。そのためには抜歯した歯牙を用いて歯石の硬さを理解したり、歯牙の解剖学的形態を覚え、特に歯石やプラークの溜まりやすい下顎前歯舌側・上顎臼歯部隣接面に関しては、きちんと指導していけるようになりたい。ベッキーさんは、衛生士としての能力に加えて、私生活のライフステージも充実していて効率よく働いている印象だ。またスケーリングをする際の姿勢だったり、スケーラーの持ち方や圧の加減も、将来の体の負担にならないような姿勢で患者を診ていた。毎日の小さな事から何か行動変容していく必要があるなと思った。私は将来患者をもつようになったら、歯科医院という恐怖を少しずつでもなくすために患者さん1人1人に向き合って、寄り添うようにお話ししていきたい。そのためには、衛生士としての勉強がまだまだ足りてないと思うので、勉強と衛生士としての接する態度を身につけていきたいです。私は話を広げていく事がまだ得意ではないため不安でいっぱいですが、ラポールの形成を大切にし、これからの生活で気になったことは即調べるようにしたり考えてみたり今の生活から少しずつでも変えていけたらいいなと思いました。ベッキーさんのこの講義でたくさんの知識を身につけられ、学べたことがとても嬉しかったです。この機会を無駄にしないようにしていきたいです。

衛生士 富井采那

わくだ歯科

歯科衛生士 戸田 瑶子

この講演を聴いて勉強になったこと

とても刺激を受けた2日間でした。
仕事に対する意識や育児との両立、すばらしいなと思いました。
歯科衛生士としてのプロ意識を持って仕事をしていて、同じ歯科衛生士として私はどうだろうと考えさせられました。
信頼関係を構築するためには、知識や技術だけでなく、患者さんのことをよく知ることも大切だと学びました。
すごく楽しそうに仕事をされていることがすごく伝わってきました。
今回のセミナーで口腔内だけでなくいろいろな全身疾患とのかかわりも勉強していくこと、また患者さんのことをよく知るために多くの情報を聞くことなど実践していこうと思います。
貴重なセミナーをありがとうございました。

すぐに取り入れられる・実行できること、実行期日

齲蝕や歯周病の原因のひとつに食生活が関係していることや、食事や口腔内の環境により、その他の疾患に影響を与えているということを知った。
予防することができる歯科医院の役割はとても大きく、そこから生活習慣病にならないようにしていく患者教育はとても重要だと感じた。
そして歯科衛生士として口腔内の問題だけでなく幅広い知識が求められるようになっていると思った。
まずは自分自身の食生活を見直して健康な食事の選択ができるようにしていきたい。
そしてわくだ歯科にはインボデイーというツールがあるので生かした指導を行えるように勉強をしていく。

歯科衛生士 山内 恵里菜

この講演を聴いて勉強になったこと

改めて、患者さんとのコミュニケーションがとても大切だということを感じました。
たわいもない会話も信頼関係を築くことにつながったり、患者さんの生活背景を知ることでTBIに役立てたり、過去の情報を得ることができたり、、、
中々時間に追われながら仕事をしているとどうしても会話が少なくなってしまいがちですが、これからはより意識して、少しでも患者さんとの会話をふやしていけるようにしていきたいと思いました。
そしてベッキーさんの様な患者さんとの信頼関係が作れる様になりたいです。
探知も今まで使用していた探針とは感覚が違ったので慣れていきたいです。
SRP時の超音波のパワーの強さにも驚きました。今後気をつけながらSRPを行いたいです。
2日間刺激的なセミナーをありがとうございました。

歯科衛生士 柴田 祐実

この講演を聴いて勉強になったこと

今回のセミナーでまずアメリカでの歯科事情やベッキーさんの家庭と仕事との両立の仕方などのお話しがありました。
歯科衛生士としても母としてもとても充実した毎日を過ごしていて、歯科衛生士としては患者さんとのコミュニケーションをすごく大切にしているのを感じました。
患者さんから些細な情報でも聞き出して患者さんの背景まで考えて仕事をしているからこそ信頼関係が築けていて、患者さんもベッキーじゃなきゃ嫌だ!!というほど信頼をおいていてお互いの信頼関係が強く築き上げられているなと思いました。
実習の場面では、エキスプローラーで探知することの重要性を学びました。
抜去歯牙で実習しましたがSRPの前後では探知した時の感覚が全く違いました。
日々のメインテナンスでエキスプローラーを使用し、歯石の探知をきちんと行いSRPを実施していきたいと感じました。
この2日間で様々なことを学びとても充実した時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。

歯科衛生士 小杉 桃子

この講演を聴いて勉強になったこと

講習をうけ改めて患者さんとの信頼関係が大切だと感じました。ベッキーさんは作業中ずっと患者さんと話していると聞き驚きました。聞くことも大切ですが自分のことを話すことで患者さんとの信頼関係もでき情報を得られるのだなと感じました。
歯周病の進行度のだし方、探知の仕方も勉強になりました。
ベッキーさんから学んだ事をこれからの仕事に活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。

歯科衛生士 土谷 あゆみ

この講演を聴いて勉強になったこと

2日間たくさんの刺激を受けとても充実したセミナーでした。
一番印象に残っているのは何よりもベッキーさんが楽しんで仕事をしているという姿でした。
患者さんとのコミュニュケーションを大切にされていて常に会話をしながらSRPなども行なっていて、それによってより多くの患者さんの情報を得て口腔内の改善に役立てていると聞き改めて患者さんとのコミュニュケーションの大切さ楽しんで仕事をする素晴らしさを実感しました。
ベッキーさんが仕事をおやすみしている間患者さんが復帰するまでキャンセルしていたそうですが、そこまで患者さんを惹きつける技術、コミュニケーション能力が素晴らしいと思いました。自分もそこまで患者さんに思われるような魅力のあるDHになれるよう努力していきたいと思います。
また、歯周病の分類やSRPなども学ぶことができ、患者さんへ実際の診療で生かしていきたいと思います。
2日間ありがとうございました。

歯科衛生士 鈴木 絵里加

この講演を聴いて勉強になったこと

セミナー感想
まずアメリカと日本のDHの違いは明確に感じました。DHになるためのカリキュラムの違いや、DHとして仕事に対する思いや、社会的地位の違いを特に感じました。
技術面でもDrとDHの連携がとても取れていて、お互いを信頼していることがよくわかりました。
患者さんとの関係も、患者さんに会えることが楽しみとおっしゃっていて、コミュニケーションの大切さを感じました。
SRPの実習や歯石の探知、歯周病分類などの講義はこれからの診療に活かしていきたいと思います。
今回二日間に渡りベッキーさんの貴重なお話を聞くことができ、大変刺激を受け、勉強にもなりました。DHとしてのベッキーさんは自信に満ち溢れ、とてもキラキラしているように見えました。同じDHとしても、母親としても、とても魅力的でした。ありがとうございました。

歯科衛生士 鈴木 麻美

この講演を聴いて勉強になったこと

今回のセミナーを受講してアメリカの歯科事情やアメリカでの歯科衛生士の役割などを聞き、日本とアメリカの歯科衛生士という仕事の地位の違いに驚きました。
日本と比べて自立して仕事をされていることに感動しました。またベッキーさんは週3回歯科衛生士として働き、残りの4日はお母さんとして3人のお子さんたちと過ごしているそうで、子育てをしながら働いている身としてはとても魅力的な働き方だと感じました。
患者さんとの関わりについては患者さんとの信頼関係を築くことがとても重要で、そのためには患者さんと色々な話をしたり、聞いたりすることが大切なんだと改めて感じました。
患者さんの口腔内だけでなく全身にも目を向けてメインテナンスしていきたいです。
SRPに関してはまずは歯牙の解剖学的形態を理解し、探知することが重要だと実感しました。
ベッキーさんに習ったことを今後の診療に生かし、ベッキーさんのように楽しみながら仕事ができるように努力していきたいと思います。
とても充実した2日間でした。ありがとうございました。

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